昭和歌謡シリーズ
伊勢佐木町ブルース
(歌手・青江三奈)
青江三奈さんのメガヒット曲です。同曲の発売後、世間では曲の冒頭の「色っぽい吐息」やサビの「ドゥドゥビドゥビドゥビ…」のフレーズが話題となりましたが、当時は「“吐息”は子供向きではない」「お色気だ」の意見もあり、『第19回NHK紅白歌合戦』に2年ぶり2回目の出場時は、アフリカの楽器、カズーの音と差し替えて鳴らされ白組司会の坂本九は「ダチョウのため息」と紹介した。
私は子供心に大人の世界の理不尽さを感じたものでした。
これに嫌気がさしたのか、後年、NHKでもため息が解禁されましたが、レコードのような艶っぽいため息ではなく、「あはーん、あはーん」と全然感情のこもっていない適当なため息だったのは、青江さんなりの意趣返しだったのかなあと、後から思ったものでした。



アァ アァ アァ アァ アァ アァ

あなた知ってる 港ヨコハマ
街の並木に 潮風吹けば
花散る夜を 惜しむよに
伊勢佐木あたりに 灯がともる
恋と情けの ドゥ ドゥビ ドゥビ
ドゥビ ドゥビ ドゥバ 灯がともる





アァ アァ

あたしはじめて 港ヨコハマ
雨がそぼ降り 汽笛が鳴れば
波止場の別れ 惜しむよに
伊勢佐木あたりに 灯がともる
夢をふりまく ドゥ ドゥビ ドゥビ
ドゥビ ドゥビ ドゥバ 灯がともる





アァ アァ アァ アァ アァ アァ

あなた馴染みの 港ヨコハマ
人にかくれて あの娘が泣いた
涙が花に なる時に
伊勢佐木あたりに 灯がともる
恋のムードの ドゥ ドゥビ ドゥビ
ドゥビ ドゥビ ドゥバ 灯がともる