昭和歌謡シリーズ
神戸北ホテル
(歌手・青江三奈)

(北ホテルというホテルは無いんですが、歌のイメージ的に神戸北野ホテルが近いです。この歌が発売された時にはまだ北野ホテルはありませんでした)。わが地元を歌っている曲なので昔から親しんでいます。傷心旅行で神戸を訪れた女性の心情をしっとりと歌っています。



鞄ひとつで女がひとり
港の見えるホテルについた
私ひとりじゃ寒いから
お酒と薔薇を届けてね
踊り子みたいに陽気なくせに
海をみつめて泣く女



心に傷を背負った人の
ここは淋しい溜り場なのね
香港帰りの船が着く
波止場の見える暗いバー
グレイのカモメが小雨に濡れて
不幸続きの日も暮れる





雨の灯台女が一人
頼りなさげに歩く舗道(みち)
未練な私を責めないで
ここは涙の捨てどころ
別れた人の面影抱いて
神戸その名も北ホテル