https://www.fnn.jp/posts/00426788CX/201911061658_OX_CX
20数年前、シャブ中の知人がいた。
その内の一人は10代の少女で、なかなかかわいい子だった。
彼女との出会いは、とあるライブハウスで毎月演奏していた、僕達のバンドのライブだった。
我々のメンバーは酒とかタバコは普通に嗜んだが、非合法に関しては何よりも面倒クサいし、法やモラル以前に、特に興味がなかったが(入手しようと思えばいくらでも出来た)、極めつけは上記少女や、その他のシャブ中の奇態が格好の反面教師となり、「アレやったらおしまい」…と、むしろそのような人間と近距離にはない人以上に、非合法薬物のヤバさを知るに至った。
やがて彼女は、職質からオマワリにつかまり、府中の医療少年院に収監される。
その頃「最近あの子ライブにこないね」とバンドメンバー間で話していたが、その時、まさか彼女がシャバにいないとは夢にも思ってなく、せいぜい、「うちのバンドに飽きたんだろう」くらいにしか思わず、特に気にも留めなかった。
…ところが、それからどれくらい経ったろうか?
バンドは解散して、僕がマンガで新人賞を取った頃だったと思う。
まだスマホはおろかPHSも折り畳みガラケーも出る前で、ポケベルも普通に使われていた時代、「久しぶり~」と言う感じで彼女は僕の部屋の電話を鳴らした。
僕は「久しぶり!?」と驚くと同時に「何故今まで連絡しなかったの?」と訊くと、医療少年院に囚われていた、との事だった。。。
それが上記の、府中の医療少年院だった。
そう、そこは、近年大きく物議を醸した『絶歌』というタイトルで、未成年犯罪の記録を色んな意味で塗り替えた事件の手記を、約20年越しで著した、元少年A・すなわち『酒鬼薔薇聖斗』を収監していた院だった。
しかも時期的にも、彼女が収監されていたタイミングと重なっていたとしても矛盾はない。
彼女が言うには、やはり酒鬼薔薇は院内でもちょっとした噂になっていたらしく、「どうやらアレがそうらしい」と遠巻きに見たとも言っていた。
尤も、僕が彼女と最後に接していた頃には、幻覚とか幻聴があると言っていたから、この話もどうなのか分からないが…
ただ現在の僕も、合法ではあるが、相変わらず褒められた飲み方が出来ていない。
今のままでは非合法ではないから良いとも言ってられない…
人にはそもそも三大欲(すなわち食・眠・性)があるが、4つ目が加わるような人生は、出来たら送りたくないものだ。