■20
はじめから
http://ameblo.jp/precoed/entry-10533059019.html
前回
http://ameblo.jp/precoed/entry-10807903960.html
※ちょっと間が空いたので前回のあらすじ
ネット上の求人情報で見つけたバイト。
●日給9000~15000円
●9:00~18:00(実働8h)
●休日応相談
●徒歩10分
●清掃業
午前10時に面接に来るように言われた僕は、完全に昼夜逆転生活を
送っていたため、酒を煽って何とかAM5くらいに眠れるが、結果
酔いが醒めぬまま面接に行く事に。
なんとかマスクで顔の半分を覆い行くと、ちょっとガラの悪そうな
男が社長で、僕から履歴書をむしり取った……………………………
社長は如何にもどーでも良いと言ったような表情で、僕の履歴書
に目を通す。
あの態度からして、履歴書なんて社交辞令とでも言わんばかりだ。
僕の最終学歴なんて間違いなく興味ない顔。
まぁ尤も、雇う側も雇われる側も、そんな情報がどれ程重要
なのか?と疑問を抱いているはず…
だとしても応募する側はキッチリ書かねばならないし、雇う側も
見るふりくらいはしなきゃいけないのだろう。
社長「ふぅ~ん…
×田さんは漫画家さんなんスカ?」
僕「いえ、現在はそう言って良いものかどうか微妙で…」
社長「ん~と、オレの友達にも…あれ?何つったかな?
人形だよ、人形………
そうそう、フィギュアだよ、フィギュア!!
あれを製作してるヤツがいるンすよ。」
僕「はぁ、そうなんですか?」
社長「そうそう!!
ヤツも一時期はスゲー儲かってたらしいンすよ、年収2000
なんて時もあったらしくて?」
僕「……それは凄いですね…」
社長「ただヤツもさ、今じゃもうダメみたいよね~」
僕「厳しい世界でしょうからね…」
社長「×田さんは良い時期もあったの?」
僕「……………………………………………………
いえ…ありませんでした……………」
社長「ふぅ~ん、そうなんスカ」
文字では伝わり難い、かなりフランクで大雑把なやりとりが
続いた。
僕が酔っている事に気付いているのか気付いていないのか、
あるいは気付いているが構わないのか、妙な自然体の社長を
初対面で判断する事は難しかった。
しかしそれでいて「これは採用されるだろう」と言うような
根拠のない確信もあった。
そして「じゃ、いつから出れるんスカ?」と社長。
その日から数日後に僕は現場に行く事になった。
就業時間9:00~18:00とあるが、一旦会社事務所に集まって、
各現場へ赴く作業員数名がそれぞれのワゴン車に乗って行くと
言うスタイル。
つまり9:00に仕事を開始するためには、現場の場所にもよるが、
朝事務所への集合がおのずと7:00~7:30くらいと言う事になる。
そして当然仕事が終わった後も1.5~2時間程度の移動があるから、
拘束時間を考えると、決して割の良い仕事ではないのだ!!
しかし割の良さで仕事をする訳ではない。
娑婆にガッカリしたくてする仕事だ!!!
初仕事は某高級マンションの1室。
3LDK、赤坂、家賃は月○十万とか…
これから広告を打つ賃貸物件なんだろうが、僕の感覚からすると
掃除しなくたって充分きれいだろう?と言う印象。
その日は40代フィリピン人をリーダーに、35歳、40代、そして
新人の僕40歳と言う4人全員男性のメンバー。
僕は新入りでも出来る、ひたすら雑巾掛けを命じられた。
拭く…………拭く…………拭く…………拭く……………………
拭く…………拭く…………拭く…………拭く……………………
拭く…………拭く…………拭く…………拭く……………………
拭く…………拭く…………拭く…………拭く……………………
つまらない………………………………………………………!!!!!!
なんてつまらない仕事なんだ!!!!
確かにきれいに見えても、雑巾で拭けばそれなりに汚れがあり、
違いが出て来るのは解った。
しかしそこに、成果としての喜びは全く見いだせなかった!!!
若い頃僕は、ヘルメットをかぶる系のバイトを何度かしている。
(ちなみに今回のはそっち系ではない)
だがどちらかと言うとその時の方が、仕事に成果としての
楽しみを見つけられる事が多かった。
別に清掃業を否定するつもりはないが、僕にはここに喜びを感じる
センスが無かったんだろう。
とにかくつまらなくて異常なまでにやる気が起きない!!!!
だが最初の自分の目的を考えれば、つまらない仕事である程に
やる意味がある!!
クリエイティブが懐かしくなるんだ!!と自分を納得させられる…
そして自分でも気持ち悪いくらいのペコペコっぷり…
下手したら社長の靴を懐に入れて温めて、「殿っっ!!」とでも言い
ながら差し出しかねないくらいの媚び売りスタイルだ…!!
またそれでいて20歳近くも年下の阿呆にもペコペコと腰を低く
している僕…
20代の頃って相手の年齢が解るまでは、敬語・さん付け敬称で
話していても、一旦相手が一学年でも年下と判明すると、タメ口・
君付けに替わるが、さすがにこの歳になるとそんなのどーでも良く
なる。
めんど臭せぇから全員敬語で良いじゃん♪と。
何故なら誰一人として尊敬する理由も目下に見る理由もないから
だ!!
敬語ってのは、他人を敬う時の語法ではない。
処世術・世を円滑に渡り歩くための演出だ。
だが意図して敬語を使う時が人には二つある。
それは、ガチでどうにもならない程、太刀打ち出来ない大物と
対峙した時!!
そしてもう一方は、どうあっても敬意を表す理由のないチンカスと
向き合った時!!
敬語は自然と出る…
つづく
http://ameblo.jp/precoed/entry-10868505781.html
はじめから
http://ameblo.jp/precoed/entry-10533059019.html
前回
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※ちょっと間が空いたので前回のあらすじ
ネット上の求人情報で見つけたバイト。
●日給9000~15000円
●9:00~18:00(実働8h)
●休日応相談
●徒歩10分
●清掃業
午前10時に面接に来るように言われた僕は、完全に昼夜逆転生活を
送っていたため、酒を煽って何とかAM5くらいに眠れるが、結果
酔いが醒めぬまま面接に行く事に。
なんとかマスクで顔の半分を覆い行くと、ちょっとガラの悪そうな
男が社長で、僕から履歴書をむしり取った……………………………
社長は如何にもどーでも良いと言ったような表情で、僕の履歴書
に目を通す。
あの態度からして、履歴書なんて社交辞令とでも言わんばかりだ。
僕の最終学歴なんて間違いなく興味ない顔。
まぁ尤も、雇う側も雇われる側も、そんな情報がどれ程重要
なのか?と疑問を抱いているはず…
だとしても応募する側はキッチリ書かねばならないし、雇う側も
見るふりくらいはしなきゃいけないのだろう。
社長「ふぅ~ん…
×田さんは漫画家さんなんスカ?」
僕「いえ、現在はそう言って良いものかどうか微妙で…」
社長「ん~と、オレの友達にも…あれ?何つったかな?
人形だよ、人形………
そうそう、フィギュアだよ、フィギュア!!
あれを製作してるヤツがいるンすよ。」
僕「はぁ、そうなんですか?」
社長「そうそう!!
ヤツも一時期はスゲー儲かってたらしいンすよ、年収2000
なんて時もあったらしくて?」
僕「……それは凄いですね…」
社長「ただヤツもさ、今じゃもうダメみたいよね~」
僕「厳しい世界でしょうからね…」
社長「×田さんは良い時期もあったの?」
僕「……………………………………………………
いえ…ありませんでした……………」
社長「ふぅ~ん、そうなんスカ」
文字では伝わり難い、かなりフランクで大雑把なやりとりが
続いた。
僕が酔っている事に気付いているのか気付いていないのか、
あるいは気付いているが構わないのか、妙な自然体の社長を
初対面で判断する事は難しかった。
しかしそれでいて「これは採用されるだろう」と言うような
根拠のない確信もあった。
そして「じゃ、いつから出れるんスカ?」と社長。
その日から数日後に僕は現場に行く事になった。
就業時間9:00~18:00とあるが、一旦会社事務所に集まって、
各現場へ赴く作業員数名がそれぞれのワゴン車に乗って行くと
言うスタイル。
つまり9:00に仕事を開始するためには、現場の場所にもよるが、
朝事務所への集合がおのずと7:00~7:30くらいと言う事になる。
そして当然仕事が終わった後も1.5~2時間程度の移動があるから、
拘束時間を考えると、決して割の良い仕事ではないのだ!!
しかし割の良さで仕事をする訳ではない。
娑婆にガッカリしたくてする仕事だ!!!
初仕事は某高級マンションの1室。
3LDK、赤坂、家賃は月○十万とか…
これから広告を打つ賃貸物件なんだろうが、僕の感覚からすると
掃除しなくたって充分きれいだろう?と言う印象。
その日は40代フィリピン人をリーダーに、35歳、40代、そして
新人の僕40歳と言う4人全員男性のメンバー。
僕は新入りでも出来る、ひたすら雑巾掛けを命じられた。
拭く…………拭く…………拭く…………拭く……………………
拭く…………拭く…………拭く…………拭く……………………
拭く…………拭く…………拭く…………拭く……………………
拭く…………拭く…………拭く…………拭く……………………
つまらない………………………………………………………!!!!!!
なんてつまらない仕事なんだ!!!!
確かにきれいに見えても、雑巾で拭けばそれなりに汚れがあり、
違いが出て来るのは解った。
しかしそこに、成果としての喜びは全く見いだせなかった!!!
若い頃僕は、ヘルメットをかぶる系のバイトを何度かしている。
(ちなみに今回のはそっち系ではない)
だがどちらかと言うとその時の方が、仕事に成果としての
楽しみを見つけられる事が多かった。
別に清掃業を否定するつもりはないが、僕にはここに喜びを感じる
センスが無かったんだろう。
とにかくつまらなくて異常なまでにやる気が起きない!!!!
だが最初の自分の目的を考えれば、つまらない仕事である程に
やる意味がある!!
クリエイティブが懐かしくなるんだ!!と自分を納得させられる…
そして自分でも気持ち悪いくらいのペコペコっぷり…
下手したら社長の靴を懐に入れて温めて、「殿っっ!!」とでも言い
ながら差し出しかねないくらいの媚び売りスタイルだ…!!
またそれでいて20歳近くも年下の阿呆にもペコペコと腰を低く
している僕…
20代の頃って相手の年齢が解るまでは、敬語・さん付け敬称で
話していても、一旦相手が一学年でも年下と判明すると、タメ口・
君付けに替わるが、さすがにこの歳になるとそんなのどーでも良く
なる。
めんど臭せぇから全員敬語で良いじゃん♪と。
何故なら誰一人として尊敬する理由も目下に見る理由もないから
だ!!
敬語ってのは、他人を敬う時の語法ではない。
処世術・世を円滑に渡り歩くための演出だ。
だが意図して敬語を使う時が人には二つある。
それは、ガチでどうにもならない程、太刀打ち出来ない大物と
対峙した時!!
そしてもう一方は、どうあっても敬意を表す理由のないチンカスと
向き合った時!!
敬語は自然と出る…
つづく
http://ameblo.jp/precoed/entry-10868505781.html