■14
はじめから
http://ameblo.jp/precoed/entry-10533059019.html
前回
http://ameblo.jp/precoed/entry-10723044278.html
才能って何だろう?
酒の席でそんな議題が持ち上がった時に、語り好きの何人かの
飲み友達が共通して言う、その定義がある。
それは、才能とは『ずっと好きでいられる』と言う事らしい。
無論他の事を言う者もいるが、これを答える者が複数いて、
僕も確かにそれも一理あるとは思う。
そしてそうだとすると僕には才能がない、と言えよう…
デビューして13年になる。
もちろん13年間描き続けた、と言う意味ではない。
正確には13年前に初めて雑誌に載った、と言うべきで、
実際マンガだけで喰っていた時期はホントに数ヶ月程度。
アシスタントを完全に辞める事が出来た期間はないに等しい。
月刊誌に毎月描いていた時でさえアシは続けたし、また自分の
原稿にアシを使って、その人に払う給料を自分がアシに行って
作った事もある。
こんな僕だが一丁前に態度だけはデカくなった。
いつからか金が入る予定のないマンガを描けなくなってしまった。
原稿料が、ページ単価7000円程度じゃ描く気にならない!!
そして好きでいる事の難しさを感じた…
ポンコツ漫画家は僕を含め全員、現在の収入源は他のマンガ家の
アシスタントがメインになっている。
(Yさん(44歳)とSさん(52歳)は収入源としてはあまりに
頼りない連載の仕事があるにはある)
アシスタントは、世間一般的にはマンガ家志望者の修行兼収入源と
考えられていると思うが、確かにその時期にアシスタントをやる
事は良い事ずくめだと思う。
しかし何年も何年もアシなんかやっていても、必ずしも得るモノ
ばかりではない。
確かに僕も下手くそなりに、背景や効果線に限っては多少巧くは
なったかも知れない。
もちろん背景の技術がUPするのはとても良い事で、巧く描けて
いれば画面も締まるし説得力も増す。
だがよほど、大友克洋の作品ででもない限りは、背景は一般的に
は評価されない。
実際に手塚治虫などが過去に描いた、歴史に残る超傑作等も
現代の背景画の技法で考えたら水準が高いとはとても言えない。
『遠近法』とか『パース』とか呼ばれる、空間を表現する理論に
則さない絵も結構多いし…
だが、そんな事気にして読む人っているでしょうか?
そう、背景画やスピード感を表現する線ばかりが巧くなっても、
一番マンガに必要な『魅力的なキャラクター』を描ける技術は、
アシスタントをずーっとやっていても決して習得は出来ない
のだ!!!
現に僕は何人も見ている!!!
超絶的に巧い背景を描けるが、自分の作品ではあまりに魅力の
ない人物を描くスーパーアシスタント(自作ではデビュー出来
ない)を…
そしてこれは理屈ではない事が多い。
デッサンが狂っていても、素人目にさえ歪んでいても、魅力的な
人物が描ける人には描ける!!!
もはやこれは第六感と言っても良いくらいの感覚だろう!!
そしてもうひとつアシスタント業には欠点がある!!
それは、自分自身の作家活動をしなくても、何となく『やった気』
になっちゃう事だ!!!
実はポンコツ漫画家にとってはこっちの方が大きな問題で、
朝も早くから夜も遅くまで他人の原稿用紙でペンを握っている
と、自分の作品を描いた気になっちゃうのだ!!!
疲れてストレスを溜めて家に帰って、そのストレスを溜める
原因にもなったペンを、寝るまでの数時間持つだろうか?
そうです、持てないんですよ!!よほど好きでもないと!!!
そう、それが僕に才能がない理由の1つだ…
僕の友達K.Yは数年前に漫画を見切り、漫画家を辞め、千葉の奥の
実家に戻り家業を継いだ。
しかしそうなってほどなくすると、彼は家業の傍らに自然にペンを
持っていたと言うではないか!!あれ程まで手放したペンを!!
しかも描き出されたその線は、かつてよりも活き活きしている
ように僕には見えた!!
そして前回Sさんが、肉体労働を通じて自分を無能とみなし、
ペンに生きる以外に選択肢のない事を知った、と書いたが、今の
僕に一番必要なのは、それに気付く事だと思う!!
年齢と、それにそぐわない社会経験の僕が、今更良い条件の転職
なんて出来る訳がない…
したがって僕は2011年初頭より、他のアルバイトに従事しようと
思うに至った。
それも肉体労働!!
マンガが自分にとって大切だと思うために、マンガよりも嫌な事が
この世には沢山ある事を、理屈ではなく全身で感じるために、そして
下らない連中に罵倒されて来ようと思う……
2011年頭は無職からのスタート!!
そしてすぐに僕も40代に突入します…
つづく
http://ameblo.jp/precoed/entry-10753040961.html
はじめから
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前回
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才能って何だろう?
酒の席でそんな議題が持ち上がった時に、語り好きの何人かの
飲み友達が共通して言う、その定義がある。
それは、才能とは『ずっと好きでいられる』と言う事らしい。
無論他の事を言う者もいるが、これを答える者が複数いて、
僕も確かにそれも一理あるとは思う。
そしてそうだとすると僕には才能がない、と言えよう…
デビューして13年になる。
もちろん13年間描き続けた、と言う意味ではない。
正確には13年前に初めて雑誌に載った、と言うべきで、
実際マンガだけで喰っていた時期はホントに数ヶ月程度。
アシスタントを完全に辞める事が出来た期間はないに等しい。
月刊誌に毎月描いていた時でさえアシは続けたし、また自分の
原稿にアシを使って、その人に払う給料を自分がアシに行って
作った事もある。
こんな僕だが一丁前に態度だけはデカくなった。
いつからか金が入る予定のないマンガを描けなくなってしまった。
原稿料が、ページ単価7000円程度じゃ描く気にならない!!
そして好きでいる事の難しさを感じた…
ポンコツ漫画家は僕を含め全員、現在の収入源は他のマンガ家の
アシスタントがメインになっている。
(Yさん(44歳)とSさん(52歳)は収入源としてはあまりに
頼りない連載の仕事があるにはある)
アシスタントは、世間一般的にはマンガ家志望者の修行兼収入源と
考えられていると思うが、確かにその時期にアシスタントをやる
事は良い事ずくめだと思う。
しかし何年も何年もアシなんかやっていても、必ずしも得るモノ
ばかりではない。
確かに僕も下手くそなりに、背景や効果線に限っては多少巧くは
なったかも知れない。
もちろん背景の技術がUPするのはとても良い事で、巧く描けて
いれば画面も締まるし説得力も増す。
だがよほど、大友克洋の作品ででもない限りは、背景は一般的に
は評価されない。
実際に手塚治虫などが過去に描いた、歴史に残る超傑作等も
現代の背景画の技法で考えたら水準が高いとはとても言えない。
『遠近法』とか『パース』とか呼ばれる、空間を表現する理論に
則さない絵も結構多いし…
だが、そんな事気にして読む人っているでしょうか?
そう、背景画やスピード感を表現する線ばかりが巧くなっても、
一番マンガに必要な『魅力的なキャラクター』を描ける技術は、
アシスタントをずーっとやっていても決して習得は出来ない
のだ!!!
現に僕は何人も見ている!!!
超絶的に巧い背景を描けるが、自分の作品ではあまりに魅力の
ない人物を描くスーパーアシスタント(自作ではデビュー出来
ない)を…
そしてこれは理屈ではない事が多い。
デッサンが狂っていても、素人目にさえ歪んでいても、魅力的な
人物が描ける人には描ける!!!
もはやこれは第六感と言っても良いくらいの感覚だろう!!
そしてもうひとつアシスタント業には欠点がある!!
それは、自分自身の作家活動をしなくても、何となく『やった気』
になっちゃう事だ!!!
実はポンコツ漫画家にとってはこっちの方が大きな問題で、
朝も早くから夜も遅くまで他人の原稿用紙でペンを握っている
と、自分の作品を描いた気になっちゃうのだ!!!
疲れてストレスを溜めて家に帰って、そのストレスを溜める
原因にもなったペンを、寝るまでの数時間持つだろうか?
そうです、持てないんですよ!!よほど好きでもないと!!!
そう、それが僕に才能がない理由の1つだ…
僕の友達K.Yは数年前に漫画を見切り、漫画家を辞め、千葉の奥の
実家に戻り家業を継いだ。
しかしそうなってほどなくすると、彼は家業の傍らに自然にペンを
持っていたと言うではないか!!あれ程まで手放したペンを!!
しかも描き出されたその線は、かつてよりも活き活きしている
ように僕には見えた!!
そして前回Sさんが、肉体労働を通じて自分を無能とみなし、
ペンに生きる以外に選択肢のない事を知った、と書いたが、今の
僕に一番必要なのは、それに気付く事だと思う!!
年齢と、それにそぐわない社会経験の僕が、今更良い条件の転職
なんて出来る訳がない…
したがって僕は2011年初頭より、他のアルバイトに従事しようと
思うに至った。
それも肉体労働!!
マンガが自分にとって大切だと思うために、マンガよりも嫌な事が
この世には沢山ある事を、理屈ではなく全身で感じるために、そして
下らない連中に罵倒されて来ようと思う……
2011年頭は無職からのスタート!!
そしてすぐに僕も40代に突入します…
つづく
http://ameblo.jp/precoed/entry-10753040961.html