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塩尻にはネット上でよく世話になる友人
住んでいる。
実にお会いするのは数年ぶり。
今回は長野(軽井沢)に行きがてら、同じ県内の
塩尻に寄ると言うプランで臨んだが、塩尻と軽井沢は
あまりに遠い!!
そして予想外の甲府行き!!
色んな事が行き当たりばったりの今回の旅行だったが、
とりあえず彼宅で一泊し、そこから東京方面へ帰る
事にし、高速バスを予約。

中央線で甲府から塩尻まで鈍行で2時間弱。
涼しい軽井沢から一旦蒸し暑い甲府に行き、再び
長野に入るとまた涼しい気候。
塩尻に着くと陽は傾きつつあり、数時間談話すると
すっかり辺りは暗い。当然飲みに。

………………予想外にも、否、予想通り結構飲んで
しまう。
最後は意識がフェードアウトするように眠る。



8/9

僕は彼にあらかじめ観光案内のリクエストを
していた。
旅行の醍醐味とは非日常であって、近所にありふれた
モノの再確認ではない、と個人的には考えている。
したがってショッピングモールなんかではなく、
雄大な自然に包まれたいものだ。

まずは高原の牧場に連れて行ってもらう。
急勾配の山道を登ると、そこら辺一帯の山々を構成
する、丘陵群の一つの頂上とでも言える場所なのか、
ひらけた平地に突然牧場が現れる。
ここがすごく高地な上に、頂上部の狭い面に設け
られた牧場である事が、この丘陵の地平線があまりに
近い事からも察しが付くであろうか?

低所得漫画家の日々-牛1

数十メートル先の地形が全く想像出来ない。

それにしてもを見る事すらどれくらいぶり
だろうか?
地形以前に、生の牛を見た事に驚きがあった事が
また意外だった。
考えてみれば子供の頃、都会ではないが極度なイナカ
でもない千葉県の船橋市で育った僕だが、牛を見る
機会は現代と比較し遥かに多かった。
小学生の時に見学や写生会で近所の牧場まで歩いた
事を覚えている程。
今現在、あの時の船橋市にあった牧場はあるの
だろうか?
知ってるようで知らない牛。身近なようで縁遠い牛。
それにしても結構可愛い顔してるなぁ~

低所得漫画家の日々-牛2

一体何の目的で育てられているんだろうか?
食用?
…ではなかったとしても、こんなのが殺されて
食卓に並ぶ実感と言うのは、普段どうしても
抱きえない。
我々が口にするのは、加工された肉塊になった
姿だからだ…

きれい事は嫌いだ!!
だが鬼畜米英の一部の偽善者共の、
この生き物とクジラを天秤にかけるような、
命の重さに順番
を付けるかのような
愚かさに怒りを禁じ得ない。


次いで彼の案内で地元のそば屋に行く。
これだ!! これこそ旅行の醍醐味!!
こんな物が食べたかったのだ!!

低所得漫画家の日々-そば

実に旨い。
しかもこれで1000円を切ると言う破格のコスト
パフォーマンス!!
僕の感覚からすればそこかしこにある、ガストも
サイゼリアも便利で勝手が良く、平均であると言う
メリットがあるが、『ここにしかない』と言うもの
とは縁遠い。
均一化された、工業製品としての食。
そして『スローライフ』とか『オーガニック』だとか
に即した食。
どちらが優れているとは一概には断定出来ない。
適材適所で、必ずしも後者ばかりが優れているとは
言えないのは、生活様式の複雑化に伴うものだろう。
無機的で高度な文明社会の中で『オーガニック』を
唱える事は、Hカップ爆乳でウエスト58cm
を実現させるくらい、相反し難易度の高い理想論だと
思えなくもない…


そして今回の旅行の最後、山中をドライブする中で
たまたま見つけたダム!!
ここがダム童貞の僕の全身全霊にビンビンと響く、
感無量の絶景!!
今回のトリとして申し分のない眺望だった。
マニア趣味と言うには、もはや地位を持ちすぎて
いると言っても過言でない程の人気を集める
ダム鑑賞であるが、その素晴らしさが僕にも何%
かは解らないが実感出来た!!

低所得漫画家の日々-ダム1

大自然の中にいきなり入ってくる巨大な人工物!!
その圧倒的な説得力には言葉さえ失う!!
取りあえず写真は撮るが、現場で感じた圧倒的な
存在感は高所恐怖も相まって、神々しいまでの
畏敬の念を抱かせられたが、僕のカメラ技術の
あまりの拙さか、全くあの凄さが伝わって来ない
凡写真になってしまった…

低所得漫画家の日々-ダム2



その後、上諏訪から新宿への高速バスに乗って帰る。
そこには特筆はなかった。



と言う事で今回の旅行はこんな感じだった。
驚く事に、既に1ヶ月が経ってしまっているん
だなぁ~
こちらでも夜とかは肌寒い気候になっているので、
軽井沢なんかは既に寒いくらいになっているのかも
知れない。