■2
前回の話


津○沼の待ち合わせ場所に着くと既にA子はいて、
例の毛皮のコートを着ていた。
あーゆー服の価値がよく解らない僕だったから、単に
『女は外見に異常なまでに金をかける』で、納得して
いた。

カノジョの傍らには見知らぬ女が立っていた。
M美だ。

ゲルググ女



M美は一見して大柄に見える女だった。
いや、横に並んでいたA子が標準以上に背が低く細かった
事に加え、M美もまたフワフワした毛皮のコートに
身を包んでいたせいでそう見えたのか、はたまた
メンタル面でのふてぶてしさがオーラとして発されて
いたのか、とにかく『デカい女』と言うのが第一印象。
まるで二人が並んだ様は単一乾電池単五乾電池
ようにさえ見えた。
顔は可でも不可でもない。ただ見ようによっては
キレイに見えなくもなかったので、もしかしたら
よほど光源の乏しい暗闇でなら彼女に惚れてしまう
可能性もあったのかも?…知れない。

M美




まぁ早い話がパッと見、良いんだか、そうでもないん
だか
って感じだった。
解りやすく言えば『好きになるかどうかは解らないが、
とりあえずSEXなら出来る』と言ったところだろうか。


彼女は僕の1~2歳上の、A子などとよく連んでいる
ハードロックやビジュアル系好きグループ連中の一人で
あった。
年齢差もあってかA子はM美に対してちょっと遠慮して
いるのが解る。
そのA子の態度のせいか、尚一層M美は大きくふてぶて
しく見えた…

それにしてもM美の一言一言は何か癇に障る。
丁寧な言葉で発せられてはいるのだが、どことなく
『私の方が身分が高いのよ』とでも言いたげな口調、
例えるならデヴィ夫人みたいな感じだ。

ただその口調でM美はA子の毛皮に対し
「ホント、良く似合ってるわね~」
「これなら生涯着続けられるわよ、何せ品質が違うん
ですから!」
とやたら褒める。

当時はその会話を聞いても
「女ってのはどーしてこうも上辺だけのお世辞話が好き
なんだろうか?」としか思わなかったが、今考えてみれば
その美辞麗句は、クーリングオフ対策のアフター
フォローだったようにも思われる…

A子に「これやっぱりいらない!!」って気持ちを8日間
抱かせなければM美の勝ちな訳だし…


■3へつづく
http://ameblo.jp/precoed/entry-10027455415.html


{注;当時のクーリングオフ期間は8日間では
なかったかも知れません。。。}