昨日は何度も僕の日記に登場する、マブダチである
芸者さんの舞台があって、それを観てきた。
過去の日記

場所は半蔵門にある大きな劇場で、古典芸能には
欠かせない『花道』と言う通路が客席背後から
ステージに通っているタイプの造りで
「まぁいかにも」って場所だ。

また舞台は基本的に、1組2~5人程度のおよそ10組が、
15分前後の短いステージを演じるオムニバス形式で、
開幕から閉幕まで舞台に出続けるのはステージ脇の楽器
奏者とシンガーのみと言う、ちょっと不思議なスタイル。


最近は歌舞伎だとか狂言だとかの人気もあってか、古典
芸能が身近に感じられると言えば聞こえも良いが、
ステージ自体はハッキリ言って『どれも違いが解らない!!』
『段々飽きてくる…』
と言うのが本音だった…


ステージ



で、彼女の演じたのは『歌と踊りと芝居』のミックス
した、『常磐津』と呼ばれる浄瑠璃のカテゴリーの
一派らしい。
まぁ海外で言うところの『オペラ』とかに近い感じ
なのかも知れないが、日本と欧米諸国の文化って
多くのものに【サッパリ感】と【ベトベト感】と言う
解りやすい違いを感じる。
料理の【サッパリ和食/ベトベト洋食】はかなり顕著だし、
美術の画材が【サラサラの淡彩画/ベタベタの油彩画】
と言う違いもとても解りやすい。
この『常磐津』いや、ほとんど総てのステージに関しても
欧米諸国のステージと比べると、とても厚苦しくない
印象がある。


ところでもらったプログラムには、その舞台のジャンル・
タイトル・役での名前・芸名の順に書かれている。

パンフ表紙


【例】
ジャンル/『長唄』
タイトル/『二人椀久」
役での名前/『松山』
芸名/『尾上 菊紫奈』
と言う感じだ。

ところがある演目の役名を見ると『狂女』と言う
役名がある!!!






狂女



しかも主役らしい…


古典芸能恐るべし!!

こんな設定・役名で脚本なんて書いたら、現在じゃ間違いなく
許可もらえないのでは??