PENTAX K-7 DA18-250mmF3.5-6.3ED AL[IF]
Av優先 18mm F6.3 1/2000s ISO250 WB/曇天 露光補正 0 中央重点平均測光 RAW ナチュラル
茨城県北茨城市に友人 の御実家で経営する二ツ島観光ホテル がある。
ホテルのロビーの大窓から眺める二ツ島の美しさと、新鮮とれたての魚料理が人気の宿だったそうだ。
3.11の津波はホテルにも、二ツ島にも襲いかかった。
震度6弱の大地震と津波で、岩の頂上に生い茂っていた松林が根こそぎ海へ落ちたという。
その残骸を波が洗う。
山国育ちの私にとっては、畏怖を覚えるほどの美しい海だった。
同じ海が残した傷はまだすっかり癒えたわけではないけれども
その爪痕をたどりながら、負けずに頑張っているひとたちの強さと覚悟を知った。
先輩のお供で急遽、同行することにならなければ実感できなかったこと。
その日のキモチを忘れないためにも、当日の写真をまとめてアップします(クリックすると大きいサイズ)
二ツ島観光ホテル周辺
ほぼ360度の海のパノラマビューが楽しめそうな近隣の施設は
営業再開にこぎつけていないようでした。
コンクリートの手すりの影が不自然に膨らんでいるところはアスファルトの陥没です。
崩落した堤防の上にはズラリと土嚢が並んでいました。
二ツ島観光ホテルの前に黄色い旗が上がったのは
6月下旬のことだったそうです。
「絶対に再開します」という狼煙でもありました。
旗には、なじみのお客さんからの激励や女将さん、スタッフの覚悟の言葉が書かれています。
平潟漁港
船は修繕もすんで、港はすっかり復旧していました。
しかし、出漁できないのが、きれいに整備された船がズラリと並んだままでした。
原発事故の影響はここにも出ていたのです。
漁港の市場に人影はなく、カモメがたいくつそうに並んでいました。
遠い桟橋では漁に出られない手すさびに
釣りをしている漁師さんらしい人の姿もありました。