スコ猫くまきち日和+ -63ページ目

飛べ、くまきち!!

それまで、どうやってもできなかったこと

とてもできそうにないと思えたことも

一度、できてしまうと、あとはすごく簡単で

できなかったちょっと前の自分のことが、なんだか別人(別猫)のように思えてくる。

スコ猫くまきち日和+
ボーッ

 

ハロウィン (←ぷれこ) くまきち、、、、なに、ボーッと立ってんの?


スコ猫くまきち日和+
う~ん。。。ここってボクの
身長くらいの高さしかないんだなって思ってさ

一度、成功してからは

ジャンプすることも、ごく普通の、ごくあたりまえな日課になった。

なんの気負いもなく

なんのためらいもなく

ボクは飛んだ。




スコ猫くまきち日和+
いよっっ



スコ猫くまきち日和+
もう一回



スコ猫くまきち日和+
シュワ~ッDASH!



スコ猫くまきち日和+
トン音譜



スコ猫くまきち日和+
こっちの屋根からも



スコ猫くまきち日和+
いよっ



スコ猫くまきち日和+
シュワ~ッDASH!



スコ猫くまきち日和+
トン音譜




スコ猫くまきち日和+
楽勝だね


ぷれこのカメラはちびぃ~っっとずつしか上達しないけどさ

ボクは一度でマスターしたゼ


ハロウィン 悪かったねあせる



スコ猫くまきち日和+
見渡すかぎりのこの庭は、この畑は



スコ猫くまきち日和+   スコ猫くまきち日和+
鮮やかなアザミも         エンドウの花もカメムシも



スコ猫くまきち日和+   スコ猫くまきち日和+
色づきかけたトマトも         でっかいカボチャも




ぜ~んぶ
 
 
スコ猫くまきち日和+
 
俺さまのものさドンッ



ハロウィン 出たよ、俺さま…… 汗



PS ぷれこより(文だけでちょっと長いです)


大ジャンプを制したここ数日の自信満々なくまきちの表情は、

飼い主であるわたしも、これまで見たことのないものでした。

くまきちもすっかり大人になった。
立派なオトコ猫になった。

そう思うとうれしく、誇らしく


ただ、同時に


わかちゃんさんもコメントに書いてくださいましたが

一種の寂しさにも似た気持ちもありました。

一抹の不安も湧いてきました。


このままお外が大好きになって

東京に帰ってからも、外に出たいと騒いだり

はたまた脱走したらどうしよう……

人間の身勝手と知りつつも、心配はつのります。


それでもまだ、このときのくまきちは

わたしがよく知っているくまきちであり、

4年半いっしょに暮らしてきたくまきちではありました。


事件は、この翌朝、起きたのです。


それまでの数日、くまきちの挑戦に引きずられて朝早くから写真をとりまくっていた疲れが出たのか

そもそも療養のために早く帰省していたのに、ちっとも療養していなかったせいか

なんとなく体がだるく、もうジャンプ写真が撮れたからいいやと

その日はくまきちを散歩に出さないでいたのですが、

お外の楽しさに味をしめたくまきちは

自分で網戸を開けて外に出てしまったらしいのです。


「ぷれちゃん、大変。くまきちが出てる」


姪の声で慌てて外へ飛び出すと、

くまきちはちょうど梅の木から、洗濯物干し場の屋根の上へとあがったところでした。

それが猫の習性なのか

くまきちはいつも同じコースで屋根に上り、同じコースでジャンプします。


「くまきち、ダメだよ。今日は、疲れてるんだからつきあえないよ。早く降りてきて」


そんなことを言っていたちょうどそのとき

クロネコが通りかかったのです。

クゥではない野良のクロネコがときどき出没していたのは知っていましたが

くまきちが散歩する時間帯に来たことはありませんでした。


その日はいつもより少し遅い時間だったせいか

くまきちが自信満々に屋根の上にのぼったまさにそのとき

なんとものんきな足どりで、クロネコがやってきたのです。


くまきちはすぐに気づいたようでした。

屋根の上からジッとクロネコを見つめています。


「くまきち、喧嘩したらダメだからね。危ないからね。クロネコが行っちゃうまでそこにいなさい」


くまきちはジッとクロネコを見つめています。

わたしは、くまきちがよそのネコと喧嘩なんかできないと思っていました。

くまきちは怖くて、からだがすくんで、動けないのだろうと思っていました。


ところが……


次の瞬間、くまきちはダダッと物置の屋根へと走りました。

殺気に気づいたクロネコも走り出します。

クロネコは一目散に、隣家のほうへと駆けていき

そのクロネコを追って、くまきちはバン、バン、バンッと一気に屋根から屋根へ、車の上へと

写真(↑)のように飛び降りて、クロネコを追いかけ、追いつき、そして組みつき……。

わたしが叫びながら追いついたときには、両猫ダンゴの大乱闘叫びです。

くまきちは、ぶっとい手でガッチリとクロネコに抱きついて

猛烈両脚キックをパンパンパンパンと繰り出していました。

クロネコもまけじとかみつこうとしているようでした。


「くまきちー、ダメ、ダメ。やめて!」

「クロネコ、ダメダメ、離れて!」


叫んだところで、興奮している両猫に届くわけもなく

おそろしい勢いで抜け毛が散乱。

隣りのそのまた隣の家の庭に、くまきちのぬけ毛ばかりが舞い上がっていたのでした。


そのとき母がなぜかほうきをもって駆けつけ

ダンゴになっていた両猫をパシンと叩きました。

猫たちは驚いて離れ、クロネコは一目散にわがやの畑へと逃げていきました。

そのクロネコを追いかけて、猛スピートで駆けて行くくまきち。

絶叫するわたし。


そのときのくまきちはまったく別の猫でした。

俊敏で勇猛な猛々しい猫でした。


結局、クロネコはなんとか逃げおおせ

くまきちの息がきれたところで抱き上げたわたしは、くまきちにこっぴどく噛まれました。

しばらくはクロネコの姿を追って、興奮気味に走り回ったくまきちでしたが

クロネコは自分のテリトリーから去ったと感じるや

自分でサッサと家のなかに戻っていきました。

わたしは、くまきちに噛まれた手がしびれ、腫れ、

それから数日、抗生剤の点滴のお世話になりました。


あの日のくまきちの姿がいまだに目にやきついています。

これが本来の雄猫なんだと思い知りました。

くまきちは、喧嘩なんかできないと思いこんでいた親馬鹿な心は

木っ端みじんに打ち砕かれました。

わたしはくまきちを見損なっておりました。

くまきちは立派な雄猫だったのです。

そして、けっこう強かったのです。

そのことが正直うれしくもあり、そしてやっぱり心配でもあり、いまだ複雑な心境です。


くまきちに宿った一瞬の野生は、とてもわたしの手に負えるものではありませんでした。

くまきちは、まるで戦隊ものヒーローのように勇猛果敢に変身し、翔んだのです。

その姿を、目に宿った光を、歯にこめられた力を、忘れまいと思っています。



PS2

気にかけてくださっている方が多いので書き加えますと

くまきちはいまだ片玉のままです。

片玉でこの騒動をやってのけたのでした。

片玉になった影響で、今まで以上に男性ホルモン過剰になったのか?

と思うような騒動でした。

でも、そろそろお医者さんに連れて行かなくてはいけません。

検査していただいて、タマタマの1コがお腹に落ちているようなら手術しないといけないし

いずれにしてもこれを機に、去勢すべきだと思っています。

その覚悟を決めていた時期のくまきちの野生ぶりだったので

複雑な思いにさらに拍車がかかったように思います。


野生の証明は、喧嘩ばかりではありませんでした。

くまきちがこの夏マスターしたのは、木登り、ジャンプ、喧嘩、そして

クッサイ、クッサイ、スプレーでした。

実家の庭のあちこちで、

テリトリーを主張するためのスプレーを堂々と、するようになってしまいました。

さらには、クゥおばちゃんが寝ている部屋のあちこちにも。

これには困りました。

未去勢のまま生活するのは、田舎に連れて帰るのは限界なんだと思いました。


去勢しちゃったら、来年の夏は木登りなんかしなくなっちゃうのかな?

大ジャンプもこれが最後かな?

去勢したってやるのかな?

だけど、スプレーと喧嘩は困るなぁ……

結局、悩みは尽きませんが


だからこそ、一瞬でも見せてくれたくまきちの野生は

わたしの宝物になりつつあります。