スコ猫くまきち日和+ -2285ページ目

新宿2丁目

「新宿2丁目」…あゆ、宇多田ら御用達のワケ

なんか今さらという感じではありますが。
新宿2丁目って、かなり前から芸能人御用達だったと思うゾ。
わたしが出没してたのは、もう10年以上も前だけど。
当時も、よく、おかまさんたちが言っていた。
「よく○○がくるのよ」って。
かつてのアイドルたちの名前がポンポンと出てたっけ。

おかまさんたちは気遣いが繊細。もてなしのプロが多いと思う。
同時に観察力が鋭いし、歯に衣着せないものいいでズバッと欠点をつかれるので、かってとても気持ちいい。
嘘が増えていく環境にいると、たまにはズバズバ本音を言ってほしいものだ。
わたしが言われたのは、
「あ~ら、ぷれちゃんは絶対に一人で生きてくタイプよ」
当時はカレシも一応いたし、まだ結婚はしないなとは思っていたけど、いつかはするだろうと思っていたので、
「ええ~っ」
と、抗議をしたものの、どこかでドキッとしたものだ。
10数年経ってみて、いまだ未婚。
彼の指摘はバッチリ当たっていたことになる。
源氏名をアキラちゃんといった。
女装はしていなかったけれど、話し言葉は女だった。
一度、お店を辞めて、普通に就職して、それでまた2丁目に戻ってきたらしい。
戻ってからは会っていないけど。
松田聖子が大好きで、
「聖子ちゃんのあのかわいい声は、絶対、オカマには出せないの~。オカマが憧れる声なのよ」
と、教えてくれた。
あんな声、女だって出ないけどね。
ということは、彼も女になりたかったんだろうか?

まだ、若かったわたしは、女装しているオカマさんはちょっと怖かった。
ニューハーフと言われるようになってから、女よりキレイなおかまさんがたくさんいるので、今ではそんなことはないけれど、当時はけっこうゴツイおかまさんが多かった。それでも一生懸命ヒゲをそり、ベッタリとお化粧し、着飾っている彼女たちが女に向ける嫉妬の視線が怖かった。
女性同士で行っていればいいのだが、たまに男連れでなんか行ったらもう大変。
「あんた、邪魔よ~」みたいな雰囲気をビンビン感じさせられる。
ただ、普通の飲み屋さんに行って見ず知らずの男に無遠慮な視線を浴びせかけられるよりも、おかまバーのほうがずっと気楽で楽しかった。
自分は女であるということを意識せずにいられる。
ほんとうに素のままで、自宅にいるような気分でくつろげた。

恋愛対象というか、性の対象として見られやすい年齢のときは、今から思えばやっぱり大変だったなぁ。
別に、モテるとか美人とかではない。でも、それ相応の年齢にはそれ相応にそういうデキゴトがつきまとったりもするじゃないか。お酒が入ることもあり、妙な視線にさらされる。それに気づかないフリをしたり、男がほしいわけじゃないゾ光線を発し、見えない鎧に身を固めるのは、疲れるものだ。
自分でなくても、一緒にいる友達がそんな視線にさらされることもある。それにまきこまれることもある。
基本的にそういう面倒は好きじゃないので、頻発すると、夜の街に出て行くのも億劫になる。いつしか2丁目にも行かなくなった。

あっ、思い出した。そーだよ、そーだ。
わたしは、女友達にあれこれ相談され、聞いてるだけだったのになぜか巻き込まれ、相手の男に恨まれたりして、あー、結婚なんてごめんだなぁと思ってしまった部分もあったのだよ、アキラちゃん。
だから、一人で生きちゃったんだよ、アキラちゃん。
元気かなぁ……。