つべこべ言わずに産んでよ
colomn@管理人室の子育て支援の落とし穴というblogを読んだ。
筆者のporonさんは、最近、ウンコライター(本人弁・ゴメン)として、ココログのオフィシャルガイドに載ったらしい強者だが、実は、子育て支援計画をチェックする市の委員という、大変マジメな活動もされている。
Blogには、先日、彼女が参加した厚生労働省開催の『新新エンゼルプラン策定に向けての意見交換会』について書かれている。
なるほど、彼女がシックリしないと思ったのもうなずける。
このブログのタイトルは、そこにつけられたKAKOさんのコメントから、いただいた。
彼女はこう書いている。
お役人の方々は上から見下ろして「つべこべ言わずに、産んでよ」と言っているような気がします
少子化が問題視されて久しい。
しかし、いつまで経ってもお役人の方たちの意識は変わらないようだ。
お役人だけじゃない。
世の男性諸氏だけじゃない。
すでに子育てを終わっていたり、自分はもう関係ないと思い始めると
同じ女性でも出産年齢にある女性たちに対してイジワルな気がしている。
単なる若さへの嫉妬なのか? という気もするけれど、
無神経なことを平気で言ったりするような気がするのだ。
わたしの母も、このことで泣いていた。
本当は、わたしと弟の間に、もうひとり子供ができたんだそうだ。
母は産みたかったが、年子になることもあって、経済的なことも考えて
いろいろ悩んだようだ。
父はどっちつかずだったのかもしれない。
ただ、世間的には当時は戦後のベビーブームの後だったので、
このまま行くと人口が増えすぎて将来、大変なことになるから、
産むな、作るなというご時世だったそうだ。
人工妊娠中絶の技術もでき、医学的な避妊の方法も発表されて、
子供の数を上手にコントロールできるのが、セレブな女
みたいな喧伝のしかたをしていたのかもしれない。
そんなこと言ってた人に、今のご時世を見せてやりたい気分だよ。
周囲の大人たちは、みんな、子供は二人で十分。
若いんだから、次がある。
そう言って母を説得したらしい。
母は21歳でわたしを産んだので、まだ、若かった。
このままポンポン産まれたんじゃねーというようなニュアンスが、
「産むな」と言った人の口ぶりにあったんだろう。
母は説得に負けて、堕ろしたんだそうだ。
そのことはずっとひとり心に秘めていたらしい。
その悲しみを必死で堪えていたらしい。
わたしがそんな話しを聞いたのは、十分、大人になってからだった。
いろいろ問題があったとき、母は親戚の女性にこう言われたそうだ。
「それは水子のたたりだよ」
その人は、母に「堕ろせ」と言ったひとりだった。
「誰が堕ろせって言ったのよ。あの子はそんなことをする子じゃない!」
わたしはそのとき初めて悔し涙をこぼす母を見た。
子供の前では泣いたことのない芯の強い母だったから、驚いた。
と、同時に母が長い間苦しんできたことがひしひし胸に伝わってきた。
わたしの、もしかしたらいたかもしれない、もう一人の弟か妹を思って悲しくなった。
ご都合主義で、産めだの、産むなだの。
国が大変というのはわかるけど、
産む女性のことは何にも考えていない。
産む女性に対する気遣いは、まだまだ全然できていない。
産んでほしかったら、産んで育てやすい環境整備を急いでよ。
「負け犬」だなんて、女が女を卑下していてどうする。
そんなものを煽ったのは、
「つべこべ言わずに産んでよ」と思っている男たちだ。
負け犬になりたくないからと、女が結婚を急ぎ、子供を産んでくれれば万々歳。
その程度のことに感じられて、あのブームには正直、呆れた。
まだ、こんなことで喜ぶ人がいるのか、と。
嘘の言葉で女を惑わすヒマがあったら、
女が子供を産んで幸せと思いやすい環境を作るべきだ。
子育てをサポートするサービスをもっと充実させるべきだ。
社会全体で子供を育てられるような意識づくりもするべきだ。
何もしないで、すべて個人の女に押しつけて
「つべこべ言わずに産んでよ」と言う。
「女にしかできない仕事なんだから」と、上辺だけでおだててみせる。
「最近の若い母親は……」「母親というものは……」と、強引に母性を押しつける。
これじゃ、女は産みたくなくなる。
少子化は、だから、こんなに進んでいる。
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筆者のporonさんは、最近、ウンコライター(本人弁・ゴメン)として、ココログのオフィシャルガイドに載ったらしい強者だが、実は、子育て支援計画をチェックする市の委員という、大変マジメな活動もされている。
Blogには、先日、彼女が参加した厚生労働省開催の『新新エンゼルプラン策定に向けての意見交換会』について書かれている。
なるほど、彼女がシックリしないと思ったのもうなずける。
このブログのタイトルは、そこにつけられたKAKOさんのコメントから、いただいた。
彼女はこう書いている。
お役人の方々は上から見下ろして「つべこべ言わずに、産んでよ」と言っているような気がします
少子化が問題視されて久しい。
しかし、いつまで経ってもお役人の方たちの意識は変わらないようだ。
お役人だけじゃない。
世の男性諸氏だけじゃない。
すでに子育てを終わっていたり、自分はもう関係ないと思い始めると
同じ女性でも出産年齢にある女性たちに対してイジワルな気がしている。
単なる若さへの嫉妬なのか? という気もするけれど、
無神経なことを平気で言ったりするような気がするのだ。
わたしの母も、このことで泣いていた。
本当は、わたしと弟の間に、もうひとり子供ができたんだそうだ。
母は産みたかったが、年子になることもあって、経済的なことも考えて
いろいろ悩んだようだ。
父はどっちつかずだったのかもしれない。
ただ、世間的には当時は戦後のベビーブームの後だったので、
このまま行くと人口が増えすぎて将来、大変なことになるから、
産むな、作るなというご時世だったそうだ。
人工妊娠中絶の技術もでき、医学的な避妊の方法も発表されて、
子供の数を上手にコントロールできるのが、セレブな女
みたいな喧伝のしかたをしていたのかもしれない。
そんなこと言ってた人に、今のご時世を見せてやりたい気分だよ。
周囲の大人たちは、みんな、子供は二人で十分。
若いんだから、次がある。
そう言って母を説得したらしい。
母は21歳でわたしを産んだので、まだ、若かった。
このままポンポン産まれたんじゃねーというようなニュアンスが、
「産むな」と言った人の口ぶりにあったんだろう。
母は説得に負けて、堕ろしたんだそうだ。
そのことはずっとひとり心に秘めていたらしい。
その悲しみを必死で堪えていたらしい。
わたしがそんな話しを聞いたのは、十分、大人になってからだった。
いろいろ問題があったとき、母は親戚の女性にこう言われたそうだ。
「それは水子のたたりだよ」
その人は、母に「堕ろせ」と言ったひとりだった。
「誰が堕ろせって言ったのよ。あの子はそんなことをする子じゃない!」
わたしはそのとき初めて悔し涙をこぼす母を見た。
子供の前では泣いたことのない芯の強い母だったから、驚いた。
と、同時に母が長い間苦しんできたことがひしひし胸に伝わってきた。
わたしの、もしかしたらいたかもしれない、もう一人の弟か妹を思って悲しくなった。
ご都合主義で、産めだの、産むなだの。
国が大変というのはわかるけど、
産む女性のことは何にも考えていない。
産む女性に対する気遣いは、まだまだ全然できていない。
産んでほしかったら、産んで育てやすい環境整備を急いでよ。
「負け犬」だなんて、女が女を卑下していてどうする。
そんなものを煽ったのは、
「つべこべ言わずに産んでよ」と思っている男たちだ。
負け犬になりたくないからと、女が結婚を急ぎ、子供を産んでくれれば万々歳。
その程度のことに感じられて、あのブームには正直、呆れた。
まだ、こんなことで喜ぶ人がいるのか、と。
嘘の言葉で女を惑わすヒマがあったら、
女が子供を産んで幸せと思いやすい環境を作るべきだ。
子育てをサポートするサービスをもっと充実させるべきだ。
社会全体で子供を育てられるような意識づくりもするべきだ。
何もしないで、すべて個人の女に押しつけて
「つべこべ言わずに産んでよ」と言う。
「女にしかできない仕事なんだから」と、上辺だけでおだててみせる。
「最近の若い母親は……」「母親というものは……」と、強引に母性を押しつける。
これじゃ、女は産みたくなくなる。
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