スコ猫くまきち日和+ -211ページ目

独眼猫グレチとの夏


おはよーさん


夏休みの帰省中

独眼猫グレチは、毎日毎日やってきた。



この家で唯一の真のオトコ猫として、ボクは監視を続けた。

毎日毎日、朝、昼、晩、見回ることがボクの田舎での仕事になった。


グレチはそんなボクのことなど気にも止まらないようすで

自由きままにふるまった。



グレチ、そんなところで水、飲むなよっ
そこには金魚もいるんだぞっ


そう注意しても

網戸越しのボクの声なんか届かないんだろうか?






グレチは喧嘩が強そうだとか、ボクよりきっと強いだろうとかコメントがあったけど

それは独眼になったからで、そんな怖そうな見かけによらず、気のいい猫だとボクは思う


網戸ごしに、ボクたちは何度も急接近した。
急にグレチが近づいてきたから

ビックリして、飛び上がっちゃったときもあったけど……


ボクが気を取り直して、そろりそろりと近付いていくと

ハロウィン網戸越しだけどね

グレチは急に立ち上がって、ボクから離れて行った。

そして、また、水を飲む……



その後、僕がどんなに大声で呼んでも、グレチはただ去っていく。

そして朝になるとまた、やってくる。

そんなことが1週間続くうち……


なんとなくボクは

グレチを兄貴と呼びたくなっていた。