婆の認知症介護で 最も効果のあったことは
心と身体に触れる事だったと思います
先日のケアマネ訪問時に 触れることの大切さが話題になり
私の経験を少しお話したところ
ケアマネさんが 認知症セミナーに行ったとき
ホスピスで 地域の認知症専門医の話の中に
触れることで 認知症の人が穏やかになるとの言葉があったそうです
ネット上でも タッチケアや見つめ触れるケアが認知症に有効との記事がありましたね
私の場合はね ブログ開設よりずっと前から
婆が まだ元気で たまに一緒に滝を見に行ったり 近くの山に登ったりしていた頃から
足元が悪い場所などでは ごく自然に 手を出していましたね
婆の受け取り方は 「そんなもんええわ」とか 「なんで押すんや」でしたけどね
婆の介護が始まってからも 最初の頃は 危なっかしい場面で手を添えようとしても
「そんなもんいらん 私一人で出来る」て言って 触れることできませんでしたね
徘徊が徐徐に激しくなって 見つからないように後を付いて回る事を
繰り返している内に 疲れて足が痛くなった頃を見計らって声をかけ
手をさし伸びたり 足をあさすったりをしていく内に
少しずつ ほんの少しずつ 触れることに慣れていき
午前の徘徊で疲れて寝るときに 居間で寝かせ 隣に寝て
足をさすっていましたね
そんな生活が一年ほど続き 徘徊に出かけたい時は
「まだ行かへんのか?」と 一緒に行って欲しいって思うようになりました
そして 夜はとにかく寝て欲しいと言う思いから
毎日毎日 婆をベットに寝かせてから 眠りに着くまで
足をさすって 頭を撫でていましたね
色々問題行動は あったけれど 私を頼るようになって
穏やかになって行きました
寄り添うとか触れることって
何も特別な事ではないですよね
良好な人間関係を保つには ごく普通のことです
相手を思いやったり 嬉しいときや感動した時にハイタッチしたり
まして 誰でも 特に高齢者や小さな子供や弱い人を見かければ
優しく接したり 手を差し伸べたりするのが 普通の人ですよね
人の尊厳を傷つければ 争いになったり 関係性が悪くなるのも普通のことです
全くの他人ならば 関係を断つことも可能でしょうが
職場の同僚であったり 近所の人であったりすれば
関係が壊れないよう 付き合うよう努力しますよね
家族が認知症になれば 絶対に関係は切れないし
捨てることも 殺すこともできません
共に生きていく以外方法はないんです
確かに認知症の人の言動は 普通と違いますから
戸惑ったり 腹が立ったりします
だからといって 怒ったり 暴力に訴えたりすれば
感情のコントロールができなくなって
冷静な判断力や理解力が衰えているのですから
益々 悪い関係になることも当然のことです
普通の人間関係でも 時に無視したり スルーしたりしますよね
認知症の人にも 同じことだと思うんです
聞いたフリして 無視したり スルーしたりして
心は 叩きたいと思っても ちょっとだけさすったりなでたりを繰り返していると
介護者の気持も落ち着いてきますし 認知症の人も落ち着いてくると思うんです
認知症の人の人としての尊厳などと大げさに考えなくってもいいんです
ほんのちょっとの仏心で 寝る前に手や足や腰などを なでてみましょう
きっと穏やかになってくれると信じて・・・
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