土日と二日続けての NHKスペシャル
率直な印象は どんなに綺麗事を言っても 建前論を論じても
これが 現実ということ
相田氏始め 取材を受けられた方々は
私より 少し上の世代の方たち
共感することも多くありました
土曜日の相田氏の3000日の記録を見ていて 思ったこと
弄便の対処や 誤嚥性肺炎について
専門家の方は
家族は 問題が起きてから 対処に翻弄される
食事の介助について
ごっくんをしていないから 肺に入っていて 誤嚥性肺炎を起こしている
これに対し 相田氏は 医師もケアマネも誰も教えてくれなかった
専門家は 医師やケアマネに恵まれなかった
こっれって おかしくね?
専門家はわかっていて 当たり前でしょう
最も 全ての介護職や 医師が 専門的に全てを理解することも
不可能でしょうがね
「誰も 教えてくれなかった?」 の問いに対して
とかく専門家と言われる人は 「聞かなかったから 教えなかった」
となりがちです
でも 素人は 何を聞いていいのか?がわからないんですよ
聞くことが解らないから質問のしようがないんですよ
全てではないけれど よくあることです
そしてね
認知症についての理解を深めましょう といって
認知症サポーター講座や 対応の書籍や セミナーでも
加齢による物忘れと認知症の物忘れに違いから始まって
中核症状 周辺症状 治療による脳の図解説明
そして 周辺症状に対しては
病気だから受け入れましょう 否定しないようにしましょう
けれどね
代表的な周辺症状である 徘徊や物取られ 易怒や感情失禁
反社会的行動 失禁や便失禁 誤嚥性肺炎や褥瘡のリスク
などについては どのように予測して どのように対処すべきか?
は あまり説明が無いんですよね
全ての方に すべての症状が現れるわけではないし
予測の方法も 対処方法も 全ての方に当てはまるわけではないけれど
認知症と解った時点で 将来 起き得るかもしれない症状について
予測の方法と 対処方法が 例え頭の隅に残るだけであっても
後々の介護生活に役立つと思うんです
特に 失禁や便失禁 誤嚥性肺炎 褥瘡等は
認知症でなくっても 高齢になればなるほど リスクがましていきます
希望的な説明を必要ですが 将来起こりうるリスクについても
素人でも理解できる言葉で 説明し 理解を深めるよう
務めることも 専門家に課せられた 大切な役目ではないでしょうか?
余談ですが
現役の頃 よく言われましたね
物を作っている方は 専門家だから 問題ないと思っても
買うお客さんは みんな素人
素人のお客さんが不審に思うことを
説明して納得して頂こうとすることは プロのすることではない
説明しなくても 素人のお客さんが不審の思わないような物を
作るのが 専門家すなわちプロであると・・・・
具体的には ダイキャスト金型を制作していたのですが
金型は 金型の分割面に 必ず線が入り
製品を繰り返し製造していると ヒートクラックといって
製品に線が入ります
その線をお客さんは製品が割れていると思うことがあります
モノを作る側は 線が入らないよう最大限の努力をします
物を作る側・売る側とお客さんの関係と
医療や介護のように
治療や介護をお願いする側と 提供する側では
違うかもしれません
でも 治療や介護を提供して 対価を得ると考えると
患者や要介護者もお客さんの一面もあるのではないでしょうか?
決して 医療や介護関係者を非難するものではありません
誰でも どんな世界でも
専門性が増せば増すほど 素人の感覚を忘れがちです
自らへの自戒も込めて
そんなことを 考えさせられる内容でした
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