一般的に、高齢者の認知症は、
病識がないって言われていますよね。
でも本当でしょうか?
確かに病気と理解していない面もありますが、
認知症と認めたくない面もあるように感じます。
誰もが自身の体に何らかの異常を感じれば、
重大な病ではないかと不安になり、
まさか自分がと否定したい気持ちと、
もしかしたら・・・という気持ちのあいだで揺れ動くと思います。
特に高齢になると不安な気持ちが強くなって行きますが、
人から指摘されると認めたくない気持ちが強くなります。
ましてや、自分がぼけたとは誰もが認めたくないでしょう。
そんな気持ちが、時に言い繕いや、否定につながっているように思います。
表面的に現れる状態で、病識がないと判断されるのではないでしょうか?
本当は、「アレ、なんでやろ」「どうなっちゃんたんやろ」など、
不安と混乱の中にいるが、うまく処理できない事へのいらだちが有り、
家族に指摘されると、自己防衛本能が働き、言い繕いや、拒否、否定が
出てくるのではないでしょうか?
ただ、それを本人も認めたくない気持ちと、
ましたや周囲に知られる事の恐怖心で、
さも正常であるかのように振舞おうとしているように思います。
病識をどのように捉えるかによって変わるかとも思いますが、
病識はあるけれど、認めたくないんだという前提にたって、
不安や混乱を軽減できるように対応すると、
ひょっとすると周辺症状の緩和にもつながるのではないか?
と、最近の婆の状態を見て思います。
最も、婆の「忘れた」や頭を指さして「ここがおかしい」という言葉を、
病識があると捉えればですが・・・
ランキングに参加しています。
ポチっとしてして頂ければ嬉しいです。