現在婆を落ち着かせ、安心させるのに、


最も有効な方法は、


訳のわからない話しを聞き、適当に相手をすることと、


ハグをして、背中をさすったり,、寝る前に、横に座って頭をなでることです。


タッチケアについて知識があったわけではないし、


認知症初期から出来ていたわけではないのですが、


結果的に有効であり、効果があったので・・・


経過を少し記事にしようか・・・と、


認知症と疑う以前は、


ごく普通に高齢の親が怪我をしたり、事故に有ったりしないように、


支えようとしたり、見守ったりでケアとまでは言えませんがね。


認知症を疑い出した頃は、


危険な場面などで、後ろから服をつかんで支えようとすると、


「何で押すんや」って言っていましたね。


「押したんやない、危ないから服を持ってやったんやないか」


「そうかァ、私危ないことしとらへん」 結構危ない感じなんですよ。


ただね、誰でも有ることだと思うけれど、


転びそうになったり、危険だと感じれば、何かをつかんだり、手を添えたりすることは、


本能的にすることですよね。


婆自身が危険と感じたりした時は、手をつなぐことは嫌がっていませんでした。


明らかに認知症の症状が出てからは、


危険な場面や、無理な場面でも手を添えることへの拒否が出るようになって、


本人が非常に疲れてきて足が痛くなっても、さすろうとすると、


「ええわ、自分でやるから」


「一寸見てあげるんやないか、何処や?」


等と言いながらも、勝手なもので、疲れたり足が痛くなると、


本能的に助けを求める気持ちがわいてくるのか、


自転車や服につかまらせて一緒に歩いて帰宅する日々が続き、

抵抗しながらも、足を一寸摩ったり、手をつないだりを、


少しづつ少しづつ受け入れるようになり


徐々に抵抗感が無くなって行きました。


三歩進んで二歩下がるならばまだいいほうで、


実際は三歩進んで5歩下がったり、


三歩進んで二歩下がったり、を繰り返しながら、


カタツムリの様なゆっくりした歩みで慣れていきました。


一番大きかったのは、


昼頃に5キロ歩いて疲れて、昼食後一緒に居て、


隣に座って、手を繋いで、足をさすって居たことでしょうか、


毎日毎日同じことを繰り返している間に、


安心感が生まれ抵抗感が無くなって行ったように思います。


一時的に寝たきりになった後は、


朝、昼、寝る前と足のマッサージを繰り返し、


眠る前には、目を閉じて睡眠モードに入るまで、


頭をなでていました。


下の世話も抵抗があるときは、ハグして背中をなでて、


落ち着いてからするようにしていました。


今も時には不安に成ったり、恐怖心があったりしますが、


ハグしたり、マッサージしたり、摩ったりすれば、


比較的短時間に穏やかな気持ちになってくれます。


私自身の中では、


特に認知症ケアとして意識して行ったわけでは有りません。


只、単に痛い所をさすって、


少しでも歩行を維持するためにマッサージをして、


どちらかと言えば自分が少しでも楽したいから・・・


誰でもできることだし、金もいらないし、


その場その場出来ることをしてきたにすぎません。


結果的にケアにつながり、穏やかになって行ったと思います。


専門的な方法や技術を学ぶことも大切ですが、


学ばなくっても出来ること・・・有ると思います。


自分を守るため・・・


自分も含め家族を守ろうとすれば・・・


出来ることってあると思うんですよ。


認知症介護では、


そのように思うことが意外と難しいですけどね。




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