今日は自宅デイの日、
最近、デイサービスから帰ってくると、
「こ~わかったよ」とか、
「や~らしいこといわっせるで」とか、
「なんやしらん、おかしなこといわした」
など、否定的って言うか、感情的にダウン気味。
車から降りるときの恐さも有るのでしょうが、
どうもそれだけではないのか?と、思います。
認知症の人は、新しいことを覚えることはできないと言われていますが、
普通の人には何気ないことでも、
認知症の人にとって嫌なことは、意外と感情の記憶となって残ります。
厄介なのは、親切で「こうするといい」とか、
本人が勝手にしていることに口を出し「こうしたらどう?」
等の、親切で言ったことでさえ、非難された、否定されたと、
思ってしまうことです。
自宅でも、何かの動作をやらせる時は、
楽しい事や、元気でいられること、、
時には「これをしないと死んでしまう」
等の動機づけをしないと必ず不穏になります。
送迎車から降りるときも、確かに段差が怖いと思うでしょうし、
車に乗っていればご機嫌な婆ですから、
まだ降りたくないという気持ちもあるのでしょう。
プチドライブにもよく連れて行きましたが、
30分程度では満足できず、
帰宅後もしばらく車からおりませんでしたからね。
もう一つの要因としては、
デイで皆さんから世話をされたり、
色々教えてもらうことが、
婆にとっては、「やらしいこと」や「おかしなこと」を
言われたと感情だけは残るのでしょう。
認知症介護でよく言われることに、
説得しない、否定しないと言われていますが、
では、すべて肯定の返事をすれば良いかというと、
そうでもないと思います。
例えば、話しているときに、
総ての言葉に、「そうや、そうや」だけ言っていると、
「なんやそうやそうやばっかり言って」とか
「そうやそうやばっかりいうもんじゃない」
って答えますよ。婆は今でもそうですよ。
<馬鹿にされた>と思うんでしょうね。
確かに認知症の人は、行動も、言葉も、
おかしなことばかりですよ。
でもね、一応はまともに相手しないとだめなんじゃないかな。
婆はね、「怖い」とか「おっそろしい」とか「もうあかんわ」
ってよく言いますよ。
そんな時の殺し文句は、
「怖かった」には、
「そうか、怖かったか?」
「ええわ、ええわ、俺が守ってヤルカラ」だったり、
「もうあかんわ」には、
「そうや、もうあかんかもわからんな?」
「頑張らんと死んでしまうよ、死んでもいいんか?」
「まんだ死にたない」
「そうやまんだ死にたないな、手伝ってやるからがんばろ」
「手伝ってくれる?」
「手伝ってやるよ」
「そんならいいけど」
などなど、その場その場で、なだめたりすかしたり、
時に嘘を言って(しょっちゅうか)
嬉しい、楽しい、安心だと思わせることが、
認知症介護で一番大切なことじゃないかって思うよ。
施設では限界があるから、やむを得ないだろうけど。
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