先日の認定調査で、
徘徊(周徊)について、調査員さんとこんなやりとりが有りました。
「一年前の調査のころは、徘徊が激しく、毎日何回も見つからないように後をついて歩いていました。」
「疲れたころを見計らって声を掛け一緒に帰るようにして、少しづつ一緒に行けるようにしてきました。」
「そうして、婆から一緒に行ってほしいというようになり、今も行きたいと言いますが、」
状況再現です
「家に行かんならん」<等
「そっか行かんならんか」
「おっかあに話さんならん事があるで」・「なんや知らん来いって言わした」などなど
「そうかそうか、今、忙しいで後で一緒に行ってあげるで」>暇ですよ
「そんならいいけど」
「今日は天気が悪いで天気のいい日に一緒に行こ」>などなど色々適当に(いいかげんに)
「一緒に行ってくれる?」
「いいよ、いいよ、一人にしやへんで、何時も一緒やで」>殺し文句です
「ホンナラええわ」
と言った詳しい内容は話しませんが、
行きたいと言ったら、
「[後で一緒に行ってやるから]と言えば[ほんならええわ]と言います」
と、言ったところ調査員さんは、
「説得ですね」って言われました。
これって説得でしょうか?
自分の意識の中では、説得じゃないんですよ。
適当(いいかげん)に相手をして、安心させる
それだけなんですがね。
説得とは=よく話をして相手に納得させる・良く話をして得心させる。
一・二年前の婆=状況とか、危険だからと言って説得しても聞く耳を持ちませんでした。
説得できない状況
今の婆=状況を説明しても理解できない(意味がわかっていない)
これは説得ではないですよね。
今の婆の状態では、
叱って、脅して、励まして、
頑張って出来た事を、
褒めて、共に喜んであげる。
最後は、安心できる言葉が、
介護の最大の武器です。
すぐに忘れてしまいますが、
毎日毎日繰り返していると、
上手く誘導し、一緒に成って行えば、
喜んで威張ります。
言葉の説得は不可能でも、
一緒に行動する事が、(これも説得と言えば説得かも知れませんが)
とても大切なように思います。
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