未来によく思いを馳せる
「これからの時代は」
近頃、よくこんな言葉が頭をめぐる
私だけじゃないと思うけれど、
本当に今は時代の変化を目まぐるしく感じる
変わっていく流れを読んで、
さらにその先に行きたいという思いと
でも、普遍的に変わらない何かは必ずあるはずで
それが何かを探しながら
見失いたくないという思いと
誰も見たことないがない世界を
一番に見てみたいという思いと
近頃よく頭がごちゃごちゃとしています
今日はこんな動画を見ました↓
AI(人工知能)の技術で、故人である美空ひばりさんの声を
完全に再現し、新曲を歌わせるという試みです
私の母が美空ひばり世代で、大ファンでもあったので、
その影響で、私もひばりさんの歌は同世代よりは
よく耳にしていた方だと思います
このAIの歌声が本当によくできていた
ここまで亡くなられた方の声を、本人に限りなく忠実に似せて再現でき、
この人なら言ったであろう言葉を語らせてしまうと、
故人を今も慕う人達の心が揺さぶされることは間違いないと思います
番組は、この技術の是非について問う内容ではなく、
ただ、時代の進歩と、人々の新しい挑戦を淡々と伝えるものでした
AIもそうだけれど、
技術の進歩というものは、いつの時代も
いい側面と、その代わりに背負うことになるリスクも必ず隣り合わせになっている気がします
動画を見て私がまず思ったのは、
科学の進歩を素直に喜び、享受する一方で、
人為的に変えることのできない、普遍的な物への敬意や畏怖を見失いたくない
そんな思いでした
死という普遍的なものがもたらす、
「別れ」に含まれた悲しみの側面と、執着からの解放
それさえも超えてしまったら…
そこには一体何があるのだろう
死んでしまったら、それで終わりなはずだった
AIの技術がこの先ずっと、どんどんと進化を遂げていったら
死んでしまったあとは、別の存在がそこに成り代わって
過去をそこに留めながらまた新しくスタートしていくのだとしたら
その人を知る周囲の人にとって
「死」とはどういうものになるのだろう
「死」や「別れ」そのものの
もたらす意味さえ、変わっていってしまうのではないか
これは私が未来に対し
覚えてしまった一抹の不安かもしれない
ふと、まだやっと三つになったばかりの次男の将来を思った
三才のこの息子が
例えば90歳の生涯を終えるころ
私には見ることも叶わない
想像もつかない世界だけれど
ただひたすらに
進歩と向上の恩恵を受け、今よりももっと
あらゆる面で進化を遂げた世界であればいいと願う
何かを置き忘れてしまうような過ちは
繰り返しませんように
秋の夜長のひとりごと