田舎でお仕事をしています。

{6A00E860-6F84-4D9F-A84B-90D9DD1D11B6:01}



いつもと出だしを変えてみましたよ
(^_^)



仕事で、週に二回「集落」と呼ぶに相応しい、のんびりとした田舎の村を訪れております。



毎週訪問するお宅はいつも決まっていて、どのお宅も高齢の方、しかも内半分ほどはお独り住まい。

そのため、頼まれているわけではないですが、私は半ば皆さんの生存の無事を確認するような気持ちで、毎週お伺いしています。

声をかけて中に入ると、いつもは聞こえてくるはずの返事が聞こえないときは、ドキッとします。

(この辺りの人は、ちょっとの外出なら鍵を掛けずに出る人も多いので、そういうときは大抵はお留守です^_^;)



昔むかしの、戦時中のお話をうかがうこともあれば、近頃の体調の具合、お孫さんやお子さん達のお話。ご近所の村の人たちの噂話なんかも、耳に入れさせてもらうことも。

小さい村ですから、どこそこの誰々が入院なさった、病院は確か、○○病院。あそこの何々さんはホームに入られた…


まぁ~、筒抜け…~_~;


今日、いつものようにお伺いしたOさんのお宅は、瓦の吹き替え作業の真っ最中でした。

築100年は経っていそうな立派な日本家屋で、広々とした日本庭園のお庭のあちこちに、新しい瓦がたくさん積み上げられていました。

「瓦を新しくされているんですね」

と、瓦の話を振ると、Oさんは

「そうなんよ。
私、一人暮らしやけどね、あと何年生きるか分からないけど、瓦キレイに貼り替えてから、息子の代に送ろうと思てね。

息子はもう遠くに住んでもうて、今さらこんな田舎には戻ってこんやろうとは思うけどね。
ここらには猿しかおらへん(笑)

それでもええねん。
この家の瓦は、先代のお父さんがきれ~いに貼り替えはってから、ほんで私に渡してくれはったから。

そうするもんやて、これはお父さんに教えてもうたからね」


Oさんはそう話してくださいました。


「誰の手に渡るにせよ、お家を大事されることは大切ですよね」


そう話を合わせたのですが、何だか私の胸の内は切ない気持ちでした。


Oさんは84歳。


米寿までは生きれるやろか(笑)


そう言ってにこやかに笑われるお顔の表情は、
『あと何年生きれるか』
その思いが、切実という言葉からは程遠いものにも感じられました。


Oさんくらいの歳になって、残りの寿命を考えたり、感じたりするときというのは、どんな心境がするものなんだろう?


それは人によるとは思うけれど、少なくともOさんは、しっかりと自分で最期の時を受け入れられる気がしました。
もしくは、そうなるための段階を、知ってか知らずか、ご自身で踏んでいらっしゃるのかもしれません。


それが、老いを感じていく上での、人の心の過程なのかもしれないなぁ、など。

帰りの道、運転する車の中でそんなことを考えたりしていました。

{A0C657BD-8192-4F25-B474-1624595DF062:01}



Oさんの次にお伺いしたのが、Kさん。
(Oさんの村から数キロ離れた別の地区の集落なのに、OさんはこのKさんのことをご存知でした!(◎_◎;)


Kさんも、今日はどういう訳か、昔のこと、この村に移り住んできた時の話しをしてくださいました。

大阪からご主人、お姑さんと越してきて、今は二人とも亡くなられ一人暮らし。


越してきたばかりの頃は、地区の一員として認めてもらえなかったそうで、集まりにも呼んでもらえなかったそうです。
それどころか、来ないでくれと、言われたのだとか。
寄り合いで決まったことは、いつの間にか手紙でポストに入れられている、という具合。

それでも外に出て行かないと、と思い、バスに乗って、隣の集落までお花やお習字を習いに通っていたそうです。
Kさんの暮らす村は未だに閉鎖的というのか、一員として見てもらえてないとKさんは言いますが、Oさんの村では、そうではなかったようです。比較的Kさんは仲良くしてもらえた様子でした。


Oさんとは、その時のご縁だったようです。


ですが、Kさんも80を過ぎ、めっきり外出もしなくなり、どうされているのか、Oさんも気にされてました。


もちろん、私が間になり、それぞれに、「元気にお過ごしですよ(^_^)」とお伝えしました。


京都大原の古民家に居を構えて、自然と寄り添って暮らすベニシアさんに憧れ、私もいつかは田舎でのんびりと暮らす夢を描いていますが…。



子ども達が成人し都会で暮らすようになると、実家には近づかなくなり代々受け継いだ家がどうなるかも分からなくなったり、

外から越してきても、寄り合いにも入れず、他の村の人と交流するしかないまま、老いて引きこもるようになってしまったり、、、


今日は、老いについて、
人の一生の最期というものや、
リアルに村という土地に生きる人の姿の現実を、垣間見たように感じた一日でした。



ところで私がお会いするお年寄りは、みんなとても優しい方ばかりです。
私のことを「おねえちゃん」とか「あんた」という風に、娘か孫のように気さくに呼んでくださいます(^_^)。


「あんた、かわいいねぇ( ´ - ` )」


そんな風に言ってもらえることもあって、そんな時は、一気に心が小さかった子ども頃のように、童心に還って、懐かしいお婆ちゃんのお家に遊びに来ているような感覚になるのです。



みんな、長生きしてほしい!



でもそれより何よりも、「今」の暮らしが心を満たすような、そんな毎日を送っていてほしい。


余計なお世話かもしれませんが…^_^;


安全で心穏やかな、そんな暮らしであってほしい。



私がそのための、例え微力でもお手伝いができていたらいいのにな~!

これが私なりの、この仕事の使命感、とまで言ったら大袈裟だけど。(;^_^A



ありがたくお仕事させてもらっています
p(^_^)q