「あの人は生まれ育った環境が良いんだろうなぁ」
誰でも一度は、聞いたことのあるフレーズだろう。
家柄に恵まれて、良い学校に通わせてもらったり、
学校以外の教育を受けさせてもらったり、
厳しい躾もあるだろうが、温かな家庭の中で育った人。
当社の中にもたくさんの愛に恵まれて育った人がいる。
素直で誠実な人柄。斜に構えない。穿った見方をしない。
親と上司は選べない。
最近は上司は選べそうな日本社会ではあるけれど、
親を選んで生まれてこれる人はいない。
人間は変われるだろうか。
私は変われると思う。
意識の改革は一筋縄ではいかない。
言葉を発するだけなら今日から可能だけれども、
1つ1つの言動を変えようとすると、相応の努力と時間が必要だ。
それでも私は変われると思う。
昨日までの不満や妬み、明日への不安や失望を
感謝と尊敬、そして安心と希望に。
生まれてから大学卒業まで22年間。
人生を80年間とすると、大よそ25%ということだ。
人としての基礎なので、恵まれた人はラッキーだ。
ついつい斜に構えてしまう人。素直になれない人。
他人の芝が青く見えてしまう人。損得勘定が激しい人。
それでも、22歳からの20年間を良い環境に身を置けば、
それがその人の礎となるのではないだろうか。
つまり新卒で入社してきた若人を日本社会からお預かりして、
一人ひとりを大切にし、良い環境を整えていくこと。
・教育機会を準備すること
・責任ある仕事を任せること
・福利厚生や制度で支援すること
・多様なコミュニケーション機会があること
おそらく、もっとたくさんのことがあるだろう。
この様な環境の中で社会人生活を送ることで、
人間形成が成されていくのだろう。
資格取得などの勉強は物差しとしては解りやすいが、
並行して、心の豊かさのために必要な勉強もある。
企業にとっては、成長した人財に次世代を任せたい。
経営者、管理職というようなマネジメントだけではなく、
新たな発想から新規ビジネスを創出してくれることによって、
会社の発展に尽力してくれる社員をどうしたら育てられるか。
健康で、家庭があり、仕事に恵まれ、趣味や奉仕もある。
そういった豊かな人生を送ってもらうためにも、
会社という組織が第二の、第三の成長機会として存続すれば、
日本の豊かさに貢献していくだろう。
そうありたい。