私は普段、舞台監督のつもりで仕事をしている。
社員という俳優や女優をキャスティングして、
観客(お客様)が払う代金以上の仕事を目指している。

明日は国際フォーラムの展示場で東京都が主催する、
『ワークライフバランスフェスタ東京2014』が開催される。
そして、久し振りに私自身が舞台に立つことになった。

私の担当は、授与式に出席することと45分間のスピーチ!
子育てをしてきた経験、導入してきた実績を織り込みながら、
上手に喋れなくても、熱意だけは置いてこようと思う。

展示ブースも設けさせていただくことになっていて、
本日の午後、準備のために会場を訪れた。
東京都の職員の方たちが挨拶に来てくださり、
お互いに明日のフェスタ成功を願った。

他社さんのブースを拝見させていただくと、
会社の制度や、改善されている数字などを展示して、
きれいに装飾されていた。当社ブースは些か寂しく見えた。

不安そうな当社担当者。
さて、どうしたものか!と。

すぐさま、私は提案した。
『当社の一番の強みは、社員がワークライフバランスを
推進しているところだから、社員の写真を貼ろう』

国際フォーラムに隣接しているビックカメラに飛び込んで、
フレームとインクジェット紙、それに両面テープを購入し、
すぐに準備に取り掛かった。

どこのブースにも真似できない、
私たちのオリジナルな展示ブースでは、
女性社員たちが他社の経営者や人事部門の方たちと
コミュニケーションを取り、後日の訪問へつなげたい。
資材搬入や片付けは男性社員が手を上げてくれた。

社員の社員による社員のための制度を実施してきたことが、
仕事に対する情熱や責任感に現れている。

「ありがたい」
「ありがとう」

人事コンサル会社でもない、
育児介護をサービスしている企業でもない当社が、
どれだけ日本社会に対して発信していけるか。

どんな出会いが待っているのだろう。
これから、どんな展開が現れるのだろう。
遠足の前日に寝付けなかった様なそんな感覚だ。