◆原発避難区域・足のない白いワンコ

この白いワンコが心配です
誰も居ないのに・・・

この時に保護されたかどうかが不明の為
多くの皆様が心配しています
情報が入り次第、お知らせ致します。
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↓霧雲さん

東京を出るときは雨が降っていた　
それも結構な本格的な雨だった　
福島は晴れると天気予報が言っていたのだけれどもの
この雨は本当に止むのかな？
と
不安になるくらいの雨だった
天気予報は当たったさ
福島は　晴れだった！！！！！
日頃の行いがいいのか？
はたまた　犬達　猫達の「助けて欲しいサイン」なのか・・・・・
まあなんでもいい　　晴れた！！
初夏を思わせるくらいの　
さわやかな　放射能入りの風を受けつつ
車は福島県を疾走したさ
ふと横を見ると　だれも人影の無い生活観がまるで無い
農村の風景の中で
解き放たれた　牛達が　まるで人間達を嘲笑うように
青々しい草を食べながら　佇んでいた
「もう人間に飼われることは真っ平だ」
と
言わんばかりにね！！　
そうこの牛達は　当分の間　人間様に食べられることも無い
人間がいなくなった村では天下とったみたいだ
「猿の惑星」ならぬ・・・・・・・「牛の惑星」だ
梅雨入り前の
まだ　木々の息吹のが聞こえんばかりの
晴れた福島は優雅だった　はずだ
この醜い　
目に見えない　
放射能とか言われる物が無ければね
どこからか　犬の鳴き声が聞こえてきた
人間達よ　愚かな人間達よ　まだ俺達を苦しめるのか？
どこまで私達を愚弄して翻弄し続ければいいのだ！！
俺達はもうお前達に愛は求めない
その代わりお前達は俺達のテリトリーに入ってくるな！！
ここは俺達の場所だ
そんな声に聞こえたかどうだか

さてその犬の泣き声が聞こえてくる方に車を止めて行ってみると
一匹の白い雑種がいた　
よくよく見てみると・・・・
何かおかしい

足だ　　足がおかしいのだ　
足が　　無いのか？

何かの罠に引っかかって左の前足と後ろ足を
無くしてしまったのではないか　そんな　犬だった
人間達の欲望の間接的な犠牲者なのかもしれないこの犬
それでも　なお必死に生きている

人間達にほっとかれて　見捨てられてもね
放射能という見えない物で
どれだけの生きてるものに迷惑をかけているものか
この世の中に生を受けている
のは
人間達だけじゃないのだぞ
でも首都圏に住んでいる者達は
福島のこんな小さな物語に関心を示さないものが多い
他人事であり首都圏の人間にとっては蚊帳の外の話だ
福島の風はそれでもなお　梅雨入り前の　心地よい初夏のものだった





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