セラピストのKさんは週に3回デイサービスに通っている認知症のお母様と、アクティブ・カラーセラピーをなさった様子をレポートして下さいました。

 

お母さまはご自分の良いところと思える色としてピンクを選び、

 

 

 

「華やかは無いけど、ふわっとしたところはある」と、満更でもなさそうに笑って口にされたそうです。

 

 

ピンクと黄色と青の三色を手に取って、

 

 

「ピンクも黄色も好きやけど、ふわふわし過ぎやから。ここらへんで落ち着こか!」と。

 

右のこぶしを突き上げて、

しまっていこう!という感じ」という言葉が続き、

「うっとおしい気分もイヤやしな・・・

デイサービスでいろんな人を見て自分のことを考える」

 

 

黒をバックに華やかな花々が散りばめられているご自分の塗り絵を見て、「ああいう風になったらええわ」と口になさったそうです。

 

 

Kさんの所感

ついさっきのことはすぐに忘れる。

今食べたものも忘れる。

いろんなことがもう面倒くさい。

そんな86歳の母がまだ「しまっていこう!」と思っていることに、人のふり見て我がふり直せ的なことを考えていることに、とても驚き背筋が伸びる思いでした。

 

 

私はこの「しまっていこう!」と言った時の母の様子とこの言葉を、ずっと忘れません。

 

 

認知症の人にはあまり感情が無いとか、何も分からない、気持ちが通わせられないと思いがちです。けれど寡黙であっても色を仲立ちにすれば、その時々の素直な感情や考えを言葉にしてもらうことができます。

Kさんのお母様のケースも、認知症の方と心を通わせられる一つの指標となりました。

 

 

Kさんがこれからもお母様や認知症の方々と、色を通じてその言葉に耳を傾ける機会がありますようにと願ってやみません。

 

 

 

 

 

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