オーラソーマを学んでいた際に、忘れられないエピソードがあります。

 

 

受講生がペアを組んで、先生から渡されたボトルのエッセンシャルオイルを使って、互いにハンドマッサージするレッスンがありました。
私がマッサージしてもらっていると、突然理由もなく涙がぽたぽたと膝に落ち始め、やがて声を放つほどしゃくりあげて泣いてしまったのです。
10人くらいのクラスだったと思いますが、シーンと静まり返ってしまいました。
「そのオイルはチャイルドレスキューという名で、貴女の子供の頃の悲しみが今溶けだしているのです」という先生の言葉が胸を浸していきました。

 

 

そして突然思い出したのです。
中学2年生になったばかりの頃、古い木造の校舎の薄暗い廊下に担任の先生から呼び出されたことを。
「お母様が亡くなったそうよ。急いでお帰りなさい」と言われました。
寄宿舎に入っていたので、家まで特急電車で1時間以上かかるのですが、どうやって帰り着いたのか全く覚えていません。


帰宅すると父が和室で正座して、3人の子供を前に泣きながら母が突然亡くなったと告げた場面を最後に、母の記憶が途絶えてしまっていたのです。
小学生だった弟と妹は母のお葬式の様子を覚えていましたが、私は真っ白のままでした。泣いた記憶もありません。


思い返してみるとあまりにも耐えがたいできごとだったので、潜在意識の底に押しやって、幾重にも戸を立て、厳重に鍵をかけてしまったのでしょう。そんな衝撃的な経験にも拘らず、もうそれ以上オーラソーマを学ぶ気になれなかったのが自分でも不思議です。



そのエピソードを当時担当していたカラーアナリスト養成講座で口にしたら、即座にオーラソーマを学びに行った受講生が一人いたことも忘れられません。

 

 

今思うと全く無自覚でしたが、クライアントの選んだボトルの意味を当てる自信が持てなかったからだと思い当たります。

 

 

この続きはまた次回。
 

 

 

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