「来年は高校受験なのに、娘が勉強しなくて心配です。
私が何を言っても耳を貸そうとしないので、アクティブ・カラーセラピーで娘の気持ちを聞いて頂けませんか」
Y子ちゃんのお母様からのお申し出でした。

「ご当人にセラピーを受ける気持ちがあれば、喜んで承ります」と私。
数日後連絡があり、セッションをすることになりました。

まずY子ちゃんの今の気持ちやこれからの事、気になること等々に当てはまる色を選んで頂きます。

次に手に取った色を見ながら、感じることや思うことを言葉にしてもらいました。

学校での様子や気がかりなことなどに関して、自分を客観視している言葉が、一人語りのように連なっていきました。

 

やがて一番気がかりな色、について

 

「数学が苦手」と口にしたのです。
「では苦手な数学の解決法として、何か思いつくことはありますか」と訊ねると、

「家庭教師に教えてもらうことが出来たら」という答え。

「では今日のセラピーで、Y子ちゃんがご自分へのメッセージと思えることをカードに書いて下さい」と告げました。


彼女が書き留めたのは、「家庭教師を頼んで数学を教えてもらいたいとお母さんに言う」でした。

「今日お聞きしたことは、私からお母さんにお伝えしないことになっているので、ご自分でおっしゃって下さいね」と言うと、少しホッとした表情でした。

後日お母様から「お陰様で娘の気持ちがわかり、家庭教師をお願いしました」とご報告を頂きました。


そのY子ちゃんも今では立派な社会人です。
 

たとえ初対面でも年齢、ジェンダーに関わりなく、思考を素通りして自分の本音を素直に語れる色の威力に、毎回感動してしまいます。
 

 

ご本人のご了解を得て投稿させて頂きました。

 


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