「パレット」
★★★★★
主人公の尚美と、その幼馴染の絵麻。
二人は渋谷生まれの渋谷育ち。子供でも大人でもない中学2年生の等身大を描いた青春小説。
大人が読んでもすごく面白いし、共感できる世界観
が描かれていて、
繰り返し読みたくなる1冊でした![]()
中でも印象的だったのはこの部分。
『 見抜けなくていいよ。
見抜かれたら困るし、見抜いたと思い込まれるのも嫌だし。
尚美は、尚美が思いたいように俺のことを思ってればよくて、
それがほんとの俺とどう違うかなんて、意味がないから』
尚美が年の離れた彼氏に、自分は彼のことを自分ひとりでは見抜けない、と伝えたときの返事。
大人になってからは、職場でも、プライベートでも、「こう言ってるけど本とはどうなんだろう
」とか、
「自分にはこうだけど、他の人に対してはどうなんだろう
」って思ったり、裏を読もうとしたり・・・。
でもそんなのは意味がないんだなって思った。
自分といるその相手は、まちがいなくその人だし、彼が言ったことはまちがいなく彼の言葉。
それがもし真意でなかったとしても、そう伝えようと思った気持ちは本物なんだよね。
と、学ばせてくれる小説でした![]()
