2001年の江戸川乱歩賞を受賞したミステリーの映画化。面白そうだったので、DVD借りてきた。小説の映画化って難しいって思う。小説じゃ目立たなかった小さな穴が、映像になった瞬間に大きな矛盾としてクローズアップされてしまう。この映画にもそれがあった。
この話の大きな無理は一つ。反町演じる三上が、死刑執行目前の事件の調査に関わったことだ。もしかしたら原作には、そうなる必然性が書いてあるのかもしれないが、映画では触れられてない。つまり、ものすごい偶然で、三上が昔殺してしまった男の父親が絡んだ犯罪を調べることになったって訳だ。そんなことありえんべさ。
でも、これがないとこの話の面白さは、限りなくゼロになってしまう。だから、気にしないのが一番いい(笑)。そこさえ見逃せば、なかなか見応えのある人間ドラマだった。
物足りなかったのは、クドカン演じる樹原の扱い。死刑執行までに樹原の冤罪ははれるのか、というサスペンス度は、かなり低かった。全然ハラハラしなかったし。それだけ、三上と南郷の葛藤に焦点が当てられてた訳だが。タイトルにされるほど、死刑そのものはメインじゃなかったね。
殺された老夫婦の口座を警察は調べなかったのかな?とか、せっかくレイプ犯に復讐してやったのに「殺されていい人なんていない」なんて女が言うかな?とか、細かいけど気になる部分も多い。全体的にバランスを欠いてる気もする。手放しで褒められる映画ではない。
でも、ラストのたんぽぽの押し花で、かなりのマイナスが帳消しにされた。あれは、どんなに辛いことがあっても、前を向いて生きていくことの象徴だ。ただのミステリー以上の、いいメッセージを持った映画だった。
そのとおりと思ったら・・・
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