診察室に入ると
大きなパソコンのモニターに

脳のMRI画像が写し出されています
素人の私にもわかるくらい、

あるはずないもの、明らかに異物が画像に写ってる


医者「これが、お父さんの脳です。すぐに大きな病院に診てもらったほうがいいです。わかりますか?ここと、ここと、ここに腫瘍があります」

認めたくないという意識が強いと

目で見てわかっていながら、

なぜか、こんな返事になる



私「ん!腫瘍??
認知症や失語症じゃないんですか?」


医者「はい、脳腫瘍です。3つあります。たぶん、原発は、他にあり、飛んできたものだと思います。明日、大きい病院に行かれますか?紹介状書きますが、どこがいいですか?」


人間、考える暇のない
とっさのことは、

何の情報をもとに判断するものなんだろう?

口から出たのは

「大学附属病院でお願いします」でした


母が亡くなるまでお世話になった

あまり思い出したくない記憶が蘇りました


母の最後は、とても苦しそうだったので
今でも思い出すのが辛いのですが
母が信頼していたお医者様がいる病院です


まるで母から導かれるように
先生に大学附属病院に連絡してもらい
紹介状を書いてもらいました


MRI検査後、

父にも

先生から脳腫瘍が3つあることが説明されました

先生の話に対して

しっかり受け答えをしていた父


このときは、自分の病気を理解したとおもっていました。


ところが帰りの車の中で

脳腫瘍という言葉が出てこないのか

認知機能の低下か


自分に脳腫瘍があることを理解しているはずが、、、が、が! 



父「頭におできができたのは、なんでだろう?」

と不思議がっている。


私「脳腫瘍だから、明日大きい病院で、詳しく診てもらおうね。」


という私の言葉への反応がない


脳腫瘍という言葉が

わかっていないのか?

理解が難しいのか?言葉がでないのか?

もしかしたら、受け入れられない心のしわざかな。



脳神経クリニックの会計がおわり

7千円ぐらいだったかな?



脳神経クリニックを出ましたが

今までお父さんがこんなに

混乱したところをみたことがないので


お父さんに


私「帰りぎわにスーパーあったから、夕飯の買い物してかえろう。急なことでビックリしたと思うし、気持ちを落ち着けようよ」



父「うん、そげだな(そうだねの方言)」



スーパーに着くと、

真っ先に入り口横の喫煙所に行くお父さん

お父さんの表情みてたら

タバコいけんやろーとは、言えませんでした


父「なんで、こんな病気になったんだろう」

タバコを吸いながら何度もつぶやき



私「なんでかねぇ。ビックリしたね。なりたくてなる人おらんし。私もお母さんも、病気なんかなりたくなかったよ。病気になる意味なんてわからんよ。」



そうやって、お父さんの混乱した気持ちに

タバコを6本吸い終わるまで付き合いました

タバコが悪いかもとわかっていても

明日から吸えない状態になると思うと

私はお父さんの大好きなものを取り上げることができませんでした


もちろん乳がんサバイバーの私は

自分の身体を守るため

少し離れたところに身をおき

厳重に煙を避けておりましたよ



それから、お父さんの様子を注意深く見ながら

夕飯の買い物して家にかえりました



慣れない診察の疲れもあり

父は20時には、いびきを立てながら

眠りにつき、ぐっすりと寝ています

「寝れてる」のみたら、お父さんって凄いなとおもっちゃいました。

私は自分の病気を聞いたとき、寝れなかったから。



この夜私は、先生の「他から飛んできたものです」

という言葉が頭の中で繰り返し

やはり、なかなか寝付けず、、、。



先生はまだ何も詳しく言わなかったけど

なんとなく、なんとなく

肺がんかな?と嫌な勘が頭をよぎる



タバコ大好きだったしな

問診で、1日30本ぐらいって言ってたしな

あー、たぶん、そーなんだろーな

グルグル嫌な妄想を繰り返しました



脳神経クリニックからは

紹介状を用意しておくから

明日、大学附属病院に行き


まずは、

「私とお父さんのPCR検査を11時に受けてほしい」といわれました



県外の私は、コロナの影響で

すぐには大学附属病院に入れないからです


県外に行った人は、

今、親が病気になると大変ですね



明日、初めてPCR検査を受けます



県外の私は

これから病院に行くことが必要なたびに

PCR検査が必要になってきます