2時間かけて山口まで来てくれた50代男性

ぽつり、ぽつりと
ガンで旅立った奥様の話を
大切なものを少しずつ
絞り出すように話される様子が印象的でした

奥様を亡くされて6年
1日も心から笑ったことがない、と

なくなる前の闘病生活6年
この頃のことを考えると
後悔しかない
自分を責め続けている、、、

なぜ仕事を辞めて一緒にいてやらなかったんだろう?どうせその後、抗がん剤が効かなくなってから、辞めるのだから、いつ仕事を辞めてもよかったのに。

なぜあんなに調べた病院の情報があったのに
転院させなかったんだろう?

吐血して病院に電話したとき
病院側の対応に合わせずに
すぐに病院に連れていけば助かったんじゃないか?

その他、いろいろな後悔を胸にしまったまま
6年という年月を
ただ、生きてきたと話されました


あいつは
何の泣き言も言わずに
何も言わずに旅立っていきました


本当は何か言いたかったことが
あったとおもう

聞いてみたい
あの時もっと話しておけばよかった


ガンの本人と同じように
ガン患者を支える家族は苦しんでいます
愛する人が亡くなったら
その苦しみと
どう生きていいのか?


男性は言っていました

家族会に参加を勧められたけど
そんなとこにいって
みんなの前で泣くのはイヤなんだよ
そんなことじゃないんだ


妻に聞いてみたいなぁ
自分との生活の日々がどうだったか
病気になって
どんなことおもってたか?

最初に少しやった
交換日記を最後までやればよかった

まだまだ
殻の中に引きこもりたい衝動にかられるんだ
仕事や地位、お金もただの紙切れにしか思えず
もう自分には何の意味も感じられない
旅に出たいなぁ


この方とは
お仕事の話をするということで
お会いしたので

男性も
まさか妻の話をするなんて
思ってもおられず
まして
他人に話したのは初めてで
ご本人が一番驚いておられました

なんとなくですが
亡くなられた愛する奥様が

他人の私にお話することで
その罪悪感を
もう手放して欲しいのかな?と
ふっと思いました

愛のエネルギーって
身体がなくなっても
存在すると思うから♡


最後に
男性が少し笑顔で言われたんです

妻がガンになったから
家族の大切さや
ありがたさがわかりました


この言葉を聞いて
私の心がブァーンと反応しました

私の命のある限り1組でも多く
家族になるお手伝いをしよう♡

愛する家族って必要♡そう強く思うから