母の葬儀前
となりのおばあさんや
となりのとなりのおばあさんが
杖をつきながらヨロヨロ
やっと歩けるような足取りで
きてくれた
顔をくしゃくしゃにして
なんでそんなに早くいくだぁ〜って
大声で涙をながしながら
怒り泣きしていた
集落のみんなが
オイオイ泣いて
中には力が抜けて
ため息ばかりの人もいた
母はこの集落で
しっかりと根をおろして
みんなに必要な人になっていたんだ
母の凄さがわかった
いろいろな出来事を許し
自分の全てを認めて
自分の人生を愛した母
母は結婚を反対されて
それでも自分の意思をとおし
この集落に来た
町からはなれた
昔の慣習が色濃く残る
閉鎖的な集落
こんなとこイヤだと
何度も聞いたなぁ〜
好きになれないって
ずーっと言ってた
なのにいつの間にか
地元で育ったお父さんより
集落の人と仲良くなり
近所の人と家族同様の付き合いを
していたんだね
通夜の前に
お母さんの顔を見て
ワーワー泣くおばあさんやおばさん
近所に来たばかりのお嫁さん
違う土地から引っ越してきた新しい家族
お母さんは
嫌いだったこの土地や
集落の人たちを
愛するようになってたんだね
今日も母の遺影に向かって
世間話をする隣のおばあちゃん
私とお母さんはそっくりらしい
母との思い出を
私に話してくれる
母と同じだ♡
左の乳ガンは
自分の母親のようにはならないようにと
あらゆる努力をした結果
母とそっくりなのに
お母さんよりももっといいお母さんに
なろうとした私
それでお母さんより
いいお母さんになれたと思ってた
自分もお母さんも否定していて
そんな感情を認めてもなかった
病気は
その生き方は
ちょっとちょっとーー‼︎
なんか違うんじゃない?って
教えてくれたの
だから身体の声を
ちゃんと聞くって大事だと思う
