日本語ユダヤ起源説③驚くべき日本神話とユダヤの歴史の共通性 | MATTのブログ ~ 政治・経済・国際ニュース評論、古代史、言語史など ~

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元新聞記者。 アメリカと日本を中心にニュース分析などを執筆します。

天の岩戸

 

 

これまで日本語とヘブライ語の奇妙な多くの一致について書いてきたが、一歩踏み込んで、日本の建国神話とユダヤの歴史の共通性について書いてみたい。

 

神話によれば、日本の建国は男神イザナギと女神イザナミが天から日本列島へ遣わされたところから始まる。両者が出会ったとき、互いに「アナニヤシ」と言ったという。そして二神は結婚した。この「アナニヤシ」は日本語的にはとくに意味を持たないが、ヘブライ語の「アナ・ニーサ」であったとすると、ずばり「私は結婚する」の意味になる。

 

次に、いずれも二神の子供たちと推測されるが、男神スサノオが乱暴狼藉を働いたため、太陽の女神アマテラスが天の岩屋戸(天界の岩穴)に閉じこもってしまい、世界は暗闇となり大変な混乱となる。そこで神々は祭司コヤネを呼び寄せ、コヤネは洞窟の前でおごそかにこう言った。「ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なな、やあ、ここの、とうぉ」。これを聞いてアマテラスは「こんなに嬉しいことを聞いたことはなかった」と言って、洞窟の戸を開けたという。なぜ祭祀のコヤネは数詞を並べたのか。なぜアマテラスはそれを聞いて喜んだのか。この「ひい、ふう、みい・・・」という台詞がヘブライ語の「ハイアファ、ミ、ヨツィア、マ、ナーネ、ヤカヘナ、タヴォ」だったとすれば「誰がその美しい方を出すのでしょう。彼女に出ていただくために、いかなる言葉をかけたらいいのでしょう」という意味になる。まさにこの場面にぴったりの言葉ではないか。日本のやまと言葉で数詞をなぜ「ひい、ふう、みい・・・」と言うのかについては、まったく分かっていない。ちなみに古代日本の祭祀は「コヤネ」と呼ばれたが、古代イスラエルの祭祀は「コヘン」と呼ばれていた。

 国旗

 

六芒星(ダビデの星)と呼ばれる星の図形は、古くからイスラエルを表わすマークで、同国の国旗にも描かれているが、日本の伊勢神宮の参道の灯籠にも刻まれている。しかし、現在では、この灯籠はなぜか撤去されている。

 伊勢神宮 

 

また、日本では古くから六芒星が家紋として使われてきた。その代表格が、古代日本で中臣氏とともに祭祀を司った中央豪族の忌部(いんべ)氏である。六芒星は、京都の籠神社(別名・元伊勢籠神社)の絵馬にも刻印されている。

 

 

家紋神社

 

 

神話時代からの日本の歴史をまとめた日本書紀と古事記は、いずれも7世紀に編纂された。神話の時代は13世紀頃とされているから、実に500年も遡って、口伝により継承された物語をまとめたものだ。なぜそれ以前の書かれた資料がまったく存在していないのか。お隣の中国では、実に3千年以上も前から漢字が使われていた。日本人も少なくとも紀元1世紀には漢字と遭遇していたと言われている。それなのに、7世紀までは日本の歴史書が一冊も残っていないというのはどういうことなのか。それは、645年に大豪族蘇我氏を抑えるため決起した中臣鎌子に襲われた蘇我蝦夷は、自害する前に自分の屋敷に火を放ち、日本古来の大切な歴史書(天皇期、国記)や珍宝をすべて焼いてしまったためだと言われている。

 

人々は古代から東へ西へと往来していた。言葉や文化が遠い異国から入ってくるのは不思議ではない。ましてや日本は当時、高度な文明地域から遠く離れた辺境国であった。さまざまな地域の文明が流入した中の一つであったということもあり得るが、そう言い切ってしまうにしては、言語や建国の歴史に対するイスラエルの影響が色濃過ぎる。

 

それでは、古代に故郷を追われ、流浪したイスラエルの民は、どうやって言葉と文化を日本列島にもたらしたのか。ユダヤの歴史の側からもひもとく必要がある。続きは次回。