それは教育勅語に関する質問から始まった。
新文科相になった柴山昌彦大臣に"アカキ新聞"(サをカ、ヒをキと間違えました)の記者がこう質問した。
「過去の文科相は教育勅語の中身を肯定するような発言をしているが、どう考えますか?」
大臣はこう答えた。
「現代風に解釈したり、アレンジした形で、道徳などに使える分野もあるという意味で、普遍性を持っている部分もある」
すると、待ってましたとばかりインチキおばさんとおじさんが登場する。(チビまるこちゃんの歌のシナリオの盗用かしら?)
インチキおばさん立民の辻元清美の台詞は、
「認識違いも甚だしい」
インチキおじさん国民民主の玉木雄一郎の台詞は、
「教育をつかさどる大臣の発言として軽率だ」
ここでお鍋の中からポワッと真打ちが登場する。日本共産党の宮本岳志だ。
「またバカが文部科学省の大臣になった。教育勅語を研究もせずに教育勅語を語るな!」
ここで芝居は終わらない。
翌日の朝刊とテレビのニュ-ス、ワイドショ-で数百、数千、数万倍に増幅されて、有権者に届くシナリオがちゃんと用意されている。
三文芝居の締めくくり役は作家の高橋源一郎だ。
左翼お得意な階級闘争史観から見る教育勅語の現代語訳を発表して幕を下ろす。
「父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと。そして友達は信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって知能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません。」
「もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法(明治憲法のこと)を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対にしちゃいけません。よろしいですか」
「さてその上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください」
ったく下手な芝居だね!