暑ければ暑いほど、蒸し蒸しすればするほど蝉たちの声が気にさわる。
何でこのクソ暑いなかであんなにもひっきりなしに鳴き続けるのか、いい加減にして欲しいと何度思ったことだろう。
蝉は殆どの期間を土の中で芋虫状態で過ごす。
地上に出てきて羽化し繁殖できる期間はたったの7日だという。
真っ暗な土の中でたった一匹で、誰にも出会わず生きてきたのかだから、地上の7日間は出会い、愛を結実させるための、蝉の一生最高最後の時間であろう。
あんなに一生懸命鳴き続ける蝉の事情を考えたのは数年前だったが、以来「うるさい❗」とは思わなくなった。
代わりに「蝉君頑張っているね」と呟く。
それはこんな姿を見てしまうからだ。


