【セレモニーの選曲】
無宗教葬の司会でした。
ご遺族とお話をさせていただき、式次第と選曲は司会のわたしに任されました。
式のはじめと終わりには、静かに深呼吸するような、そのメロディーがスーッと細胞に沁み渡るような、そんな優しく美しいメロディーにさせていただきたいなと思い、選曲させていただきました。
はじめて聴いた時からいつか葬儀で使わせていただきたいと思っていた曲で、まさにそのイメージにぴったりな曲でした。
想像していた以上にセレモニーにぴったりとはまりました。自分のアンテナは間違ってなかったと嬉しくなる瞬間でもあります。
もう、なんというか、楽曲がセレモニーの中にぴったりとはまると、式場全体の空気が変わります。ココロが優しく包まれていくような感じというか。
開式のプロローグに選んだ曲は、Akihisa Yamaguchi氏のアルバム『Here I am』の中から『Alku』。
『Alku』はフィンランド語で『はじまり』という意味があるようです。
タイトル通り、静かに朝日が昇るような暖かなはじまりを感じさせる曲です。
そして、閉式のエピローグに選んだ曲は、アルバムタイトル曲の『Here I am』。
ゆっくりと奏でるピアノのリズムがまるで心音のリズムのようで、優しく悲しみを包み込んでくれるようなメロディーと歌声です。
わたしは、葬儀という場は亡くなられた方がその「死」をもって、遺されたわたしたちに「生きる」ことを教えてくださる場でもあると思っています。
「生きる」こと=「いま、ここにいる」こと」
曲の歌詞はとてもシンプルですが、だからこそ、心に深く届くのかもしれないと思います。
音楽のチカラって、本当にすごいと思います。
良い楽曲と巡り会えたことに心から感謝しています。
※葬儀場で音楽を使用する際には、現行では、CDの原盤をかける場合には別途著作権料は発生しませんが、CDをコピーしたもの、音楽配信サービスからダウンロードしたものなどをかける場合は、別途著作権料が発生する場合がありますので、使用の際には十分にお気をつけください。
アルバムタイトル曲の「Here I am」
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