分娩時に、右上肢分娩麻痺となった娘の右腕回復についての記録です。

更新がすっかり空いてしまいました。
前回の記事にコメントをくださった方がいて、すぐさま近況を書いています。
更新をしなくなったのは自分の怠慢ですが、娘の成長とともに、後遺障害が彼女の一部となり、日常となり、なんとなくうまく付き合えているような気がして、以前ほど将来を不安視し、悩まなくなったからだと思います。

そうはいうものの、回復度は6割か7割くらいでしょうか。後遺障害のメインは、外旋のダメージが大きいことから、腰に手を当てることが自発的に難しいことです。
例えば、保育園生活の中で、歌を唄うときに手を後ろに組むように先生から指示があった際に、壁や机を使って、反対の腕を大きく後ろに回し、右手をなんとか掴まえにいくことでなんとか手を後ろで組める。
周りの子が自然とできることが娘はできないので、他の子がそれを目撃して不可解に思わないように、保育士は後ろ側に立たせていますと面談時に言われましたが、その配慮がありがたいような、切ない気持ちになりました。
でも最近は時間は少しかかりますが、腕の長さの成長もあるのか、壁を使わなくても左腕の介助で後ろに手を組めるようになっています。

保育士からは遊びでは困らないが、身支度で麻痺の影響が出て困っていると言われました。
例えば、トイレに行きたくなってすぐにパンツとズボンを両手で下ろせればいいですが、片手メインになると排泄に間に合わないことがある。
外遊びから帰ってきて洋服を着替える時に、脱着に苦労している。
そんなことを言われたこともあります。
同じ分娩麻痺の娘さんを持つ先輩ママに相談したところ、確かにそういう時期もあったけど、いずれ彼女なりの工夫をしてできるようになると言われて、同世代の子より時間を要しても将来的にできるようになるのなら、あまり気を揉むことなく過ごそうという気持ちになれました。

お絵描きやスプーン等、完全に左利きです。自分のせいで、本来は多数派の右利きだったかもしれないのに、左利きになってしまって不便をかけてしまい、申し訳ないなという気持ちでいっぱいでしたが、2歳離れた弟が産まれ、彼もたまたま左利きで、ある意味救われています。

リハビリには通っておらず、夫婦フルタイムで働いていて、日々のリハビリは、お風呂で身体を洗う時とお風呂上がりに身体を拭きながら服を着る時に、鏡の前でリハビリしています。
リビングに壁に貼る簡易な鏡をつけました。
自分の腕の状態を把握してほしくて、どのくらいできるか、これ以上はできないとか、そういうのを共有したかったので、買って良かったと思っています。
数分のリハビリですが、日々の積み重ねだと思うので、関節が硬くならないように、まっすぐ腕を伸ばせなくても、少しずつできるかもしれないという希望を持ってやっています。

後は、五月雨になりますが、お絵描きのときに紙を押さえて書く、折り紙を綺麗に折るなど難しいです。というのは、それも麻痺の影響で、手のひらを下に向けるのが弱いです。それは保育士からも指摘されました。
彼女に右手をしっかり押さえてねと自宅で気づいたら言いますが、本人が怠慢でそうしているのではなく、麻痺の影響で自然とそうなってしまうことについて、私が厳しく言えず。。将来生活する上でこれはできないと困ることなのか、できるに越したことないけど…そんな葛藤があります。