眉毛の左右差と二重の左右差 | 美容外科医のノート  室 孝明(東京&福岡 ビスポーククリニック)

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目・鼻・抗加齢医学にこだわり続ける美容形成外科医、室 孝明(むろ たかあき)のブログです。美容医療の初心者の方からベテランの方まで幅広く参考になる情報とお得情報をお送りいたします。
バランスのよいお顔作りに定評があります。

利き目というのがあるのをご存知でしょうか。箸を持つ手とかペン🖋を持つのがどちら側かというのと同様に、目にも利き目というのがありどちらかの目を多く使う傾向があります。そしてさらに、顔の表情筋にもどちらかが優位になっている場合があります。

今回は眉毛位置の左右差について二重手術を行う上で生じる問題についてお話しします。

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毎日自分の顔を鏡で見ているため気づかないことが多いのですが、多くの方は右と左の眉毛位置が異なります。

試しに片方ずつ眉毛を持ち上げて見てください。

右をあげて

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左をあげて

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(見苦しい写真ですみません)
私は両方の眉毛を交互に動かすことができる稀なタイプですが、右の眉毛の方がたくさん動きます。つまり右側を優位に動かすことができます。

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このモデルさんは左側(向かって右側)が優位ということになります。

この左右差は生まれつきの顔の骨格や表情筋の成長などと関係するため、意識的な改善が難しいと言われています。

ということは、このモデルさんもそうですが、眉毛が上がる方の二重幅が広くなるのが自然ということになります。言い方を変えれば、目を閉じている時の二重幅は同じでも目を開いた時の二重幅には左右差ができることになります。そしてそれは本来自然なことでもあります。




もともと一重まぶたや奥二重の方が埋没法や全切開手術の際に、このことが問題となります。


一重まぶたや奥二重の方は黒目の上が皮膚で被さっているため、実際に目力に左右差があっても、また眉毛位置の左右差があってもあまり気づいていません。

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ところが手術をして目の開きが良くなる(よくなって見える)と、眉毛位置の左右差や二重幅の左右差がわかるようになります。

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眉毛が上がっている側の二重幅のほうが若干広くなるのです。本来はそのほうが自然なのですが、どうしてもそうなりたくない、つまり二重幅を揃えたいという場合には、意図的に眉毛が上がる側の二重幅を対側より狭くする必要があります。


二重の手術を行う時にとても慎重にデザインするのはそういったところも診ているだったりします^ ^








本美容外科医のノート本

おしまい