モニター写真~白内障の手術後に眼瞼下垂が発症したケース~保険 | 美容外科医のノート  室 孝明(東京&福岡 ビスポーククリニック)

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目・鼻・抗加齢医学にこだわり続ける美容形成外科医、室 孝明(むろ たかあき)のブログです。美容医療の初心者の方からベテランの方まで幅広く参考になる情報とお得情報をお送りいたします。
バランスのよいお顔作りに定評があります。

(このモニターさんは私が別の病院に呼ばれて手術した方です。)

眼瞼下垂という手術はもともと、年齢やコンタクトレンズ装用、うまれつきなどの理由によって病的に上まぶたがさがった方に対して行われる手術です。




この手術のアイデアを利用して、病気ではないひとの目力を上げて、目元を華やかにしましょうというのが、美容外科における眼瞼下垂になります


眼瞼下垂について、いずれ詳しくお話致します


今回は白内障(高齢になると目が白くにごってくるのです)手術後に目の開きが悪くなった患者さんのお話。もちろん保険適応でした(一般病院の患者さんですがご本人の了承を得て掲載しています

左のみ手術しています。

術前正面

術後4ヶ月正面

術後4ヶ月 最大開瞼 正面




白内障手術では目元を強制的に開いた状態を保つために、開瞼器というものを使用します。
丁寧に扱えば生じにくいのですが、瞼を雑に扱うと瞼板についている挙筋腱膜が裂けてしまうのです。

手術でなかを確認すると、挙筋腱膜の内側から見事に裂け過去に内出血などがあった痕跡がありました。

60歳以上の方に眼瞼下垂をする場合、注意することがあります。

決して開きすぎないように控えめに調整することです。


理由はいろいろありますが、ドライアイになるというだけでなく、見た目上もおかしなことになりますから






おしまい