1/13に放送された
「私のなにがいけないの?」
・・・見ましたか?
私は録画を見せてもらったのですが・・・美容外科医としてはストレスのたまる内容でした 全国放送なのですから、もう少し大切な部分を視聴者に届けてもらいたいものです
・・・レーザー、育毛、パック、手のシワなどなど、眠たい内容が並びました
そんななか、
おっ!水谷先生じゃないですかあ~
銀座みゆき通りの水谷先生が「下眼瞼脱脂術」を紹介され、その仕上がりの美しさにスタジオもお茶の間も騒然となっていました。下まぶたのたるみはあるのとないので約5歳ほどの違いがあるそうです。
水谷先生は
下眼瞼に特にこだわりの強い先生 とってもきれいな下まぶたを作れる先生
学会では、私の発表によく質問してくださる先生
友人のお師匠さん
などなど、じつに素晴らしい先生なのです。
でも放送時間の関係で、下眼瞼脱脂のお話は1-2分で終了・・・・・・。
「は???大事な大事な話がとばされとるやないかい!!! 」
ということで、「下眼瞼脱脂術」を受ける上で絶対に知っておいて欲しいこと、ほとんどの人は気づかないが実は生じていることについてお話します。
簡単な手術の流れです
に見えてしまいます
2)クマの部分にちりめん皺が目立つ
・・・患者さんの年齢にもよりますが、風船のように
膨らんだ下まぶたの脂肪だけを取り除くと、皮
が余ってしまい皺が目立ちます。
3)上まぶたが凹む ・・・次回詳しく説明します。
4)目が小さくなる ・・・次回詳しく説明します。
3)と4)はあまり知られていませんが、術後にこんなはずではなかったと後悔しないためにも知っておいて損はありません。
(術式)
下眼瞼脱脂術は歴史ある術式で
① 脱脂 単純な脂肪切除のみ
② ハムラ法 必要があれば最小限脂肪を切除して脂肪を包む隔膜と
ともに脂肪を下方の凹んだ部分にずらす。のっぺりし
た印象になることがある。
③ Septum plication
ゆるんだ隔膜を締めて強度を増す。上を向いたときに
違和感のある目元になることがある。
④ 脂肪のre-positioning 凹みの箇所に余った眼窩脂肪を移植する。
⑤ 複数の術式の融合
要するに、患者さんのクマの状態と骨格や筋肉の機能に応じて、様々な術式があるということです。それぞれに利点と欠点があるため、うまく使い分けることが成功の秘訣です。
最後は、陰クマが生じるメカニズムについてお話します。
下まぶたを構成する組織は前から順に
皮膚→皮下脂肪→筋肉(眼輪筋)→隔膜(眼窩脂肪を覆っている)→眼窩脂肪→CPF→筋肉(瞼板筋)→結膜になります。
窩脂肪がポコっと出てこないようにそれより前にある組織がしっかりと脂肪をおさえているわけです。ところが、遺伝やけが、稚拙な手術などが原因でこれらの組織にゆるみが生じると、陰クマが生じてしまうのです。その他には眼瞼下垂も原因の一つであると考えています(次回詳しく説明します)。
ですから、このメカニズムが生じないように脂肪を覆う組織を鍛えれば下まぶたのたるみはある程度予防できます。眼窩脂肪の前面にある組織で鍛えることができるのは「眼輪筋」。
眼を細めて遠くをみるように眼輪筋トレーニングを行ってみてください。目元の内側に縮緬シワを作るように5分ほど繰り返します。
トレーニングの後は、目元のタッピングと保湿を忘れずに
下まぶたの説明をする際によく用いる絵です。勉強熱心な方は見たことがある断面図だと思います。しかし、この図、実は大切なものが抜けています。
次回は、その大切なものについて、それから合併症③と④についてのお話。
謎がとけてすっきりすること間違いなしです
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