$カラダをのばすとココロがゆるむ ~ シンガポールで YOGA ヨガをしながら考えた



いま参加しているトレーニングでは、
参加者みんなの、身体つきや骨格を例にとり、比べることで
わたし達、一人ひとりの身体がいかに個性的で、
ゆえに関節の開く角度 (ROM=Range of Motion) も、千差万別であるかということを
実例を持って学んでいます。

たとえば、座位でのねじりのポーズ。

両足を前に伸ばしたところから、右膝を曲げて
背骨を右方向に回転させるとします。
(=マリチアサナというポーズですね)

膝下の骨の長さと座高の高さの比率によって
右膝が方の高さにくる人もいれば
胸までしか届かない人もいます。

また、曲げた右膝を左方向へ傾ける角度
(「内転」角度といいます)
も人それぞれです。

たくさん曲がる人は、そうでない人よりも
背骨をねじる前でも、
目の錯覚でツイストしているかのようにみえます。

これに腕の長さと、腕を後ろに回せる角度(これも骨によって左右される)
が加われば、最終的なポーズの見た目はまったく異なります。

でも、どちらが優れているということではなく、
ヨガをする時の目的は何か、ということのほうが大切。

「骨格は優劣ではなく、個性なんだ」
ゆえに

「ポーズが体におよぼす効果を重視して、
効果的な練習をすることのほうが大切」

とは、ポール•グリレイ先生が
一貫して強調していること。

ポーズの型に人間の身体をあてはめることが、
どれだけ意味がないことか、そして時には危険でさえあるか
ということが、よ~くわかります。

一見同じところに手を置いているように見えても
骨格まったくのちがうタイプのAさんとBさんでは、
ポーズの効果や心身、呼吸への影響もまったく異なるからです。

それよりも、個人の骨格や柔軟性/筋力、感情的•身体的ニーズにあうように
ヨガのプラクティスを、調整していくことが大切。

これは、陰ヨガでも陽のヨガでも
大切なポイントです。

ポーズに身体を合わせるのではなく、
身体に合わせてポーズをかえる。

私の目指すヨガは、まさにこれです。
そのためには、クラスサイズは少人数または個人レッスンで、
きめ細かく対応できるようにと心がけています。

「みんな違って、みんないい」

ありのままの自分を好きになれるように、、、

そんなふうにヨガで、心も身体も健康にバランスよく
生徒さんが変わっていけるように
お手伝いしていきたいという思いを、再確認しています。