カラダをのばすとココロがゆるむ ~ シンガポールで YOGA ヨガをしながら考えた


フォーレ: レクイエム



数あるレクイエムの中でも

このフォーレの作品は、特別な存在です。


「鎮魂歌」と訳されることの多いレクイエムは

たいてい、荘厳な、または暗いイメージの曲が多いです。

モーツアルトしかり、ヴェルディしかり。


ところが

フォーレの場合は、どこか軽やかで穏やかなのです。


やわらかな光が、ガラス越しに揺らいで

様々な角度から差し込んでくるのを

心静かに眺めているような・・・


とくに、教会での初演に忠実に

女声を採用せず、少年がソプラノを歌うバージョンだと、

その声の透明感が、

フォーレのレクイエムの曲調にぴったりです。


上のCDの解説によると、

フォーレは両親、とくに母の死の直後に

この曲を仕上げたそう。


そして、この「レクイエム」が

”異教徒的”または”死の恐怖がない”という批判をけて


わたしにとって、死は苦しみというよりも、

むしろ永遠の至福と喜びに満ちた解放感にほかならない。


と、フォーレは言ったとか・・・。


もしかしたら、インドなどの東洋思想の影響も受けていたのでしょうか?

と思わせるような・・・。 


さて、今晩エスプラネード・コンサートホールで

この曲を歌います。


ソプラノは、女声ですが、

在星のかた、良かったらおいで下さいませ ♪



Fauré's Requiem (SSO)