Body Worlds 展@Science Centreに出かけてきました。
2003年にも、オリジナルの展示があったのですが、
当時は恐くて見に行かれなかったわたし・・・。
ドイツで2001年に始まったこの展示は、
その後、世界各地を回りながらも、
いまだに賛否両論、「学術展示か、ただの見世物か?」ということで、
未だに世論は割れているようです。
というのも、この展示は同意のもとに献体された人体、
つまり遺体に特別な処理をして、
骨や筋肉などの組織や内臓、神経の様子などをわかるようにしてあるのです。
プラスティネーションという技術は、
水分と体脂肪をプラスティック樹脂に置き換えて保存するもの。
そのせいか、展示された人体は、乾いた印象で、
思ったよりもグロテスクさは感じませんでした。
日本では、「人体の不思議展」ということで、類似の展覧会が全国を回ったそうですね。
5年前と比べて、自分の中で解剖学の知識が増え、
同時にこのような内容にも興味を持つようになりましたが、
やはり少々の気味悪さは残ります。
胎児の展示、とくに子宮ごとそのままの物は・・・・
う~ん子供には見せられないと思いました。
ただ、誤解のないように付け加えると、
解剖学を学ぶ上では、イラストや模型を見るより、
実物を見られたことは、とても勉強になりました。
また、こういった展示のために献体をした方々には頭が下がります。
わたし自身は、臓器移植の提供もしたくないという立場ですので・・・・。
(理由としては、死後にももしかしたら、魂が身体にしばらくは残っているのかもしれない、という
一部の方から見れば、たいへん”非科学的な”ものです。)
一応、主催はシンガポール・サイエンスセンターですから、
5年前に比べて、だいぶトーンダウンして、科学的側面を前面に出し、
小中学生の入場制限などもないということです。
人体に興味があり、かつ勇気のある方へ、
人間の身体って、本当になんて上手くできているんだろう
もっと大切にしなければならないな・・・と感じることのできる
貴重な展示といえましょう。
来年3月6日までです。
お見逃しなく。