忙しい日が続いているなあ、疲れているなあ、という時には、指圧師である友人のYにSOSサインを出します。
彼女の家に行くと、施術室には「フトン」がひかれ、通常、うつ伏せから始まり、手足や背中の施術、次に仰向けになりお腹や腕や脚、最後は頭を軽く持ち上げて首の施術で終わるようです。
とはいえ、じつはあまりの気持ちよさに、後半は意識が朦朧としていてよく分からないというのが本当のところ・・・。まさに「まな板の上の鯉」状態です。
彼女はヨガ仲間でもあるのですが、建築家としての忙しい毎日から一転して指圧師(そして時々ヨガ・インストラクター)となった面白い経歴の持ち主です。ほかの指圧師と比べたわけではないものの、彼女の腕は確か。相当上手です。言葉どおり、ツボにはまる!
シンガポールで日本の指圧に出会い、イギリスで増永静人氏の始めた「経絡指圧」という流派の指圧師の資格を取ったそう。海外では ZEN SHIATSUと呼ばれてるらしい。
じつは、シンガポールに来るまで日本で指圧をやったことはなかったので、それまでのイメージは”温泉なんかでよくある按摩マッサージのようなもの?”という感じ。でもイメージと実際はかなり違いました。
あるサイトの説明では、指圧とは 「日本で発展した手技療法で、明治時代の治療家達により、按摩術を基に、アメリカから輸入されたカイロプラクティック やオステオパシー などを取り入れ生み出された技法です。指圧の成立年代や創始者について異説はあるものの、指圧を確立したのは、浪越徳冶郎氏と増永静人氏です。 」
”バイタルなび” より
指圧とは? http://www.vitalnavi.com/vnd/p/12/_.aspx
日本での主流である浪越式と違う点は、指圧するのが解剖生理学の反射区ではなく、経絡上にある「ツボ」であるところ、また押す時に、指のほかにも、ひじや手の平全体などを使って広い面積を刺激する点です。
増永氏は東洋医学全体の体系の中で指圧をとらえ、独自の経絡説を作り上げたとされています。
確かに、想像していたのより痛くないし、終わった後に、気の流れがスムーズになり、身体が軽くなったような感覚があります。翌日のもみ返しも無し!
個人的には、陰ヨガとの関連で経絡のことをもっと詳しく学びたいと思っているので、施術中に痛いツボがあると、必ずそれはどの経絡なのか聞くことにしています。面白いのが、なぜか一点いつもそこだけ唐突に痛いツボがあること。それ以外のツボは痛まないのに、不思議です。
在星の方で、痛くない指圧を試したい方は、ぜひご一報を!
増永静人著 「指圧 」
「経絡と指圧 」