パリやモントリオールといった都市で、公共自転車システムによって、排ガス対策や渋滞緩和などを推進する試みが軌道に乗っているそうです。


11月5日付けの地元新聞ストレイツ・タイムズによると、シンガポールでも国土交通局(LTA)が同様のシステムを民間の力を借りて導入することを検討中とのこと。


2007年7月より、パリでは「VELIB」という制度が、2万台以上の有料化レンタル自転車をもち、市内1、400以上(今後も増える予定)のデポで貸し借りができるとのこと。クレジットカード利用ができる無人のデポでは、一日券、1週間券、1年パスがあるので、住人にも旅行者にも人気とか。


カナダのモントリオールでは、08年6月より、「BIXI」という制度が開始。こちらは自転車のデザインも美しく、一台ごとに無線ICタグ搭載しているという優れもの。これにより、全ての自転車がいつどこにあるか、デポ情報をネットで把握することができるのだそう。しかも、デポはソーラーパワーで動くという徹底ぶり。


このシステムが機能するには、いくつかの条件が考えられます。




●まず自転車が安全に走行できる道路環境整備。できれば専用レーンがあるのが望ましい。


●美しい街並み、または面白い景観 


たとえば東京の秋葉原などは美しいとはいえないものの、外国人環境客にはオモシロイものでしょう。 車・バス・電車・地下鉄などでは肌で味わえない景観が、自転車では味わえます。


そういえば、パリはこじんまりとして美しい街並みだし、モントリオールには行ったことがないものの、おそらくフランス時代の影響を受けた美しい街並みなのではと想像します。


●利用者が使いやすいシステム。


普通の貸し自転車と大きく違うところは、デポが街のあちこちにある点でしょう。好きな場所で借り、目的地に移動したら、その場で最寄のデポに乗り捨てOKという点が、移動の足として使えるかどうかの分かれ目、と思います。



去年、ママチャリでない本格的なギア付の自転車を買ったものの、休みの日に乗るくらいで、あまり活用できていない私・・・。


シンガポールは暑すぎる、急に降るスコールが多い、仕事の時には荷物が多くて自転車は辛い・・・・・など色々な「言い訳」があるのですが、”自転車で出かけたら、停めた場所に戻らなければいけない” という点も大きなネックになっているのは事実です。 あっ・・・これもいい訳か(汗)。


小回りのきくシンガポール政府は、どこかの政府と違って決断も速く、一度決めたら行動も速いので、このシステムが導入されるのもそう遠い未来ではないのかもしれません。


楽しみに待つことにしよ~っと♪