息子に会うと無性に嬉しくなる。

息子も僕を見ると無性に嬉しそうな顔をする。

顔を見ただけで素直に嬉しく思えて、その喜びを隠すことなく表現し合える関係って最高だなって思うんです。

毎日、顔を合わすのが当たり前になって、

(感謝の気持ちを持って笑顔で接さないとね)

なんて思い、そう接したら向こうは素っ気なくて、それでちょっとずつ不満を溜め込んでいく関係よりも

最高だなって思うんです。

だけど、最高だなって思うのは、毎日、顔合わす事が当たり前でなくなってしまった今の関係を、前向きに捉えるための打開案に過ぎないんだよね。

それでも、最高だと思える心のあり方が大切なんだよ。

僕の笑顔で君にそれを伝える。

僕達はただニコニコしてるだけなんだけど、気持ちを共感しあっている。

でも、お互いの笑顔の理由は必ずしも完全に一致はしていない。

僕は君の笑顔の意味を知っているよ。 

【パパが帰ってきた時に僕が嬉しそうにしたらパパ家に戻ってきてくれるかも!ママならもう大丈夫だよ。また皆で暮らしたいよ。】

 僕と妻が昔のように笑って話し合っている、子供の言葉にならない気持ちが僕には透けて見える。

その年頃の言葉にできなかった気持ちを今も僕は忘れていないから。

両親が仲良くしている姿を見るのが何よりも嬉しかった。
そこに言葉で説明できる理由なんてなかった。

離婚しても、仲の良いさすけの両親でいたい。

これは僕の意地だ。

そのために頑張れる。

そんな僕はもう頑張らない。

君のママとの生活を。

親子関係がどんな形になったとしても、君は大切な息子だ。

僕に出来うる限りの良き父でありたい。

君のママのことバカな女だと思っている(笑)

でも、当然、今でも昔と同じように愛してるよ。

だからと言って、一緒に生活するのはもうこりごりなんだ。

ママの何も心配してない。

ママは君に任せたよ(笑)

でも、一つだけ忠告しておくよ。

【ママを悲しませるようなことしたらダメだ!】

優しい君がそう思うのは良い事だけど、その気持ちに従って自分のやりたい事を我慢したらもっとダメだ。

ママを泣かせ(怒らせ)たらいい。

ママは泣く(怒る)のが趣味みたいな人だから、遠慮したらダメだ。

ママが君の事で泣いて(怒って)いたら、僕が慰め(諭し)に行くから、君はやりたい事に挑戦しなさい。

息子に対する夢物語。

具体的じゃないから簡単に叶えられる。

そんな父親になるのは簡単だ。

僕は今のままで良い。