実写版ルックバックを観ました。
藤本タツキ原作で是枝裕和監督が監督・脚本・編集を担当しています。
アニメ版は58分の短編でしたが、実写版は99分の長尺になってます。
基本的なストーリーは原作と一緒ですが、少女二人の生活を丹念に描いているのがいいですね。秋田県にかほ市の田舎の風景が癒されます。ここは白鳥がやってくるようで、人物を入れ込んでタイミングよく白鳥が飛び立つシーンは神がかってますね。自然をも味方につけるとは流石です。
アニメと違う点は京本が本屋で手に取るのがジブリ作品の美術を多く手がけた男鹿和雄さんの画集でした。これを見てアニメ美術に目覚めて美術大学に行くことを決意します。京本が亡くなった後に藤野が京本の部屋に入るとアニメの背景が壁に貼ってあります。この背景画は男鹿さんも描いているそうです。藤野が漫画家になって単行本が売れて、アニメ化された時、京本はアニメの背景を描いて、藤野のバックアップをやろうとしていたのではないか。そんな感情が京本の部屋に溢れていた。ここでアニメパートが始まる。二人が一緒にアニメの世界に飛び込んで彩りの中で喜びを分かち合っていく。しかし現実は残酷だ。藤野と京本が出会わなかった世界線もあったかもしれない。藤野は仕事場に戻り、京本の遺志を継いで、ひたすら漫画を描いていくのだ。
子役の二人はとても良かったですね。是枝監督らしく自然な演技を引き出していると思います。


