マイケル・マン監督、アダム・ドライバー主演の「フェラーリ」を観てきました。

フェラーリの半生をリアルに描くというコンセプトのようで、私生活の愛人問題も余すところなく描いています。フェラーリが経営難でフィアットかフォードへ身売りの話をしているところで、ちょうど「フォードVSフェラーリ」の頃の話になります。当初はクリスチャン・ベールがフェラーリ役をやる予定だったが辞退して、その後に「フォードVSフェラーリ」のケン・マイルズ役をやるとは何とも皮肉なものだ。

売り上げを上げるために起死回生でミッレミリアで優勝を目指すというストーリーなのだが、ちょっとドラマ部分が弱い気がする。レースでの対立軸も弱いから感情移入がしづらいところがあります。レースシーンは臨場感があってフェラーリファンは喜ぶんだろうけど、ライバル関係が希薄でどうもレースが盛り上がらない。マイケル・マンがフェラーリ愛好家だという事で、これはフェラーリのPR映画なんだなと感じた。