寛さんが母を追いかけてこっちに来たので元の鞘に収まるのだと思っていました。
寛さんがこっちに来てからどのくらいの日数が経ったのか覚えていませんが、寛さんが、浮気相手の若い女の子と連絡を取ってることを母が気づいてしまったんです。
深夜1時は過ぎていたと思います。母から私の携帯に電話がかかってきました。
『今すぐ来て!』
早口で低い声でした。
私は2人目を妊娠していて臨月でした。
15分位離れた母のマンションまで車で向かいました。到着した時、丁度寛さんがマンションから出てきました。
とっさに叫びました。
『逃げるなんて卑怯だよ!』
寛さんは足を止めることなく、どこかへ行ってしまいました。
母と部屋にいると寛さんが戻ってきました。
卑怯だと思い戻ってきたと言っていました。