ロシア在住のYouTuber エンドゥ氏が面白い動画を配信していました。
この動画は2014年12月24日に「数十年後の未来を見てきた」という人が2chに投稿していた内容をまとめたものです。
この投稿によると、未来では「資本主義も社会主義も崩壊して過去のものとなり、新しい社会システムによって人類は新たな幸福を手にしている」のだそうです。
これは勿論、私たちが適切な選択をした場合にもたらされる未来です。
その未来の社会像は以下のようなものです。
・貧富の差はあるが、それは現代に比べたらごく僅かなもの
・必要な労働時間は現代の1~2割程度
・みんな仕事を楽しんで行っている
・年金等の社会保障は全くシステムに移行し、老後の心配なしに豊かな生活が送れる
夢のような話です。
しかも、このような社会システムのお陰で、人間関係の問題も犯罪も、激減するそうです。
未来人に言わせると、現代の資本主義は無駄と非効率だらけなのだそうです。
●失業率が高い=問題ではない
失業者が多い=社会で必要な労働力が足りているということ。
未来では、ベーシックインカムで最低限の生活は保障されているので、失業しても困らない。
生活の為に無理に仕事を探す必要がないし、仕事にあぶれた人のために無理やり無駄な仕事を作る必要もないので、社会全体でトータルの労働時間が減少する。
●競争は不要
未来では、「社会に必要な仕事を効率良く済ませることが重要で、それを熾烈な競争で奪い合うのは非効率である」と考えます。
現代社会で労働時間の多くに費やされているのは、買い手の確保=営業活動です。
競合他社との競争(ライバルとの争いに勝ち、よりも多くの市場シェアを獲得すること)に多くのエネルギーを費やしており、そのせいで無駄に労働時間が増えている。
たとえばネット通販でいろいろ物を買ったとしても、複数の運送会社がそれぞれに持って来ずとも、日本で運送会社が1社だけになれば、1回で済む。
その他の業種でも、無用な競争を強制されているのが資本主義であり、それをなくせば労働時間も天然資源の使用量ももっと減らすことが可能となる。
私たちがやるべきは、競合他社を出し抜くことではなく、皆にとってより良い商品やサービスを考案することで、そちらにエネルギーを注ぐべきだと考えている訳です。
ではどのようにしたら、このような社会を実現できるのでしょう。
未来人によると、このような社会システムの移行は普通の市民たちによる民間主導で進んだもので、革命のような闘争なしに実現されたのだといいます。
エラい政治家や経済学者等がリーダーとなって社会システムを変革してくれた訳ではありません。
また、スピリチュアル系の人が好きな次元上昇とか、はたまた「良い宇宙人」が平和をもたらしてくれたとかいうのでもありません。
かといって、人類が善良に進化したから変化が起こったというのでもないといいます。
新しいシステムに移行したことにより、人々の性質も平和的になったのだそうです。
そのプロセスは書き出すと非常にシンプルです。
1. 市民たちによる草の根的なコミュニティが形成される
2. やがてそのコミュニティ独自の通貨(電子通貨)が広がり、日本円をあまり持っていなくても生活可能な状態になる
電子通貨を使用するのは、
・通貨発行の必要がなく、ランニングコストが低い
・お金の流れが把握可能なので、詐欺や盗難が起きない
というメリットがあるからだそうです。
また、そのコミュニティの電子通貨は、飽くまでそのコミュニティで共有される物品やサービスを利用する為の仲介という位置づけであり、「価格」は、その物品やサービスを提供した人の社会貢献度(他者・社会への貢献度)を表す指標に過ぎません。
現代の資本主義では、博打のような銀行や保険、株式投資における商品取引で法外な額のお金が流通しています。
そしてそれにより、実際に労働力を提供し、物品の生産やサービスの供給に従事している庶民への対価は不当に歪められ、低いものとなっています。
未来では、生産的な活動をせず、人に貢献することなく投資等でお金を得ること、そしてそのお金で他人の労働や貢献を膨大に消費するような行為は、軽蔑の対象となります。
今、私たちの多くは資本主義経済システムにおけるこの状態を普通の状態として、当然のように受け入れています。
リソースが限られているのだから、より多く確保したものが勝ちとなるのは仕方ない?
しかしリソースは本当に限られているのでしょうか。
たとえば日本には天然資源がないと言いますが、発電一つとってもアイスランドのように地熱を利用してかなり賄える筈なのに、何故日本政府はそちらに移行しないのでしょう?
現行のシステム下では、資本主義も共産主義も不平等であり、庶民は不当に搾取されている。(資本主義社会では、それをあまり感じさせないよう、あたかも自由な民主主義社会であるように巧妙に装っているだけです)
昨今よく言われる「企業の社会貢献」「事業を通じた社会貢献」も、結局のところ耳障りの良さそうな理屈をこねくり回しているだけの詭弁に過ぎません。
改めて、皆さんはどのような社会に生きたいと望んでいるでしょう。
リソースが限られているという前提の下、それを奪い合い、一部の頭の良い人や元々資本を持っている人たちだけが多くを独占できる社会?
最初に紹介した「未来の社会」のように、楽しく仕事をして老後の心配もなく豊かに暮らせる社会?
私も含め、皆がそれぞれ自分が望む社会像について考え、行動を起こす時期に来ているように思います。
***元の動画はこちらです。ぜひご覧ください***